なにも解決されない政倫審は開く必要あったのか?「岸田一強」の印象を強める一方 幹事長はドコ行った
3月1日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)は、金曜コメンテーターでMCPアセット・マネジメント チーフストラテジストの嶋津洋樹さんと番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、政治倫理審査会について意見を交わした。
自民党派閥の政治資金パーティー収入不記載事件を扱う衆院政治倫理審査会がきのう開かれ、岸田総理が出席した。現職首相の出席は初めてで、岸田総理は「政治不信を引き起こしていることに総裁として心からおわびを申し上げる」と謝罪した。岸田総理は政倫審で、不記載が発覚した自民議員の処分について「説明責任の果たし方などを踏まえながら判断する」と説明。会計責任者だけでなく国会議員も責任を負う「連座制」の導入と今国会中の政治資金規正法改正にも意欲を示した。安倍派、清和政策研究会が資金還流を開始・復活させたことに関し、「残念ながら、はっきりした経緯や日時などは確認できていない」と述べた。また、岸田総理自身の政治資金パーティーはやめるべきだと立憲民主党の野田佳彦元首相から迫られ、在任中は開催しないと明言した。
寺島アナ「きのうの政治倫理審査会について読売新聞は、安倍派や岸田派の個別の問題では従来の説明に終始し実態解明が進むことはなかったと報じています。島津さんはどういう印象を受けましたか」
嶋津「これなら「なんでやったのか」「やる必要あったのか」という印象もありますし、やるやらないの過程で幹事長ってドコ行ったんでしたっけ?普通こういうことは幹事長が取り仕切るはずだと私は意識してるんですが、いきなり岸田さんが出てこられて。逆に言うと、派閥の解体も進んで安倍派がなくなって「岸田さん一強」みたいな感じをますます印象付ける感じで。もちろん何も解明されてないんですけど、そういう印象を受けました」
寺島「安倍派5人衆と呼ばれる人たちの「道連れ作戦」ではないか、みたいな指摘をする人もいますよね。俺が行くからと」
嶋津「この政倫審自体は自分からやろうと思えばできるので、安倍派の方ももしやましいことがないのであれば、自分から「私やります」って言えばまた状況変わってきたんでしょうけど、そうならなかったところに、表面化させたくないというか、知らせたくないことがあるのかなっていう疑惑を呼びます。安倍さんが「1回やめるべき」って言ったものが復活した経緯も引き続きわからないわけですから、この辺、何もわからないままやられてもねっていう感じですね」