“1スマイル=1円”「笑顔を寄付に変える」そんな夢のような話の実証実験が、広島県内で始まりました。

斉藤記者

「北広島町の保育園に来ています。園庭では子どもたちが元気に遊んでいるんですが、何気ないこの笑顔がお金に変わるというんです。」

先生たちが狙っているのは園児たちの笑顔。

スマートフォンに入れた専用アプリが自動で表情の変化を読み取り、笑顔を検知するたびに「1スマイル=1円」としてNPO法人などに寄付されます。

記者「やってみてどうだった?」

園児「たのしかった」

記者「次からカメラ見つけたらどうする?」

園児「やってみる、へんがお」

気になるのは、その仕組み。笑えば笑うほど寄付金額は多くなりますが、そのお金はどこから出るんでしょうか。

One Smile Foundation辻早紀 代表理事

「子どもたちが笑顔になった瞬間に写真に記録します。写真を保護者の方々に購入していただく。その購入代金が寄付の原資に変わっていく。」

1端末当たりで想定される1日の笑顔は約300。自動で撮影された写真は専用サイトにアップロードされ、保護者が普段見られない保育園でのわが子の姿を確認し購入することができます。

その購入代金や企業からの広告収入が寄付金になる仕組みです。

●One Smile Foundation辻早紀代表理事

「いっぱい笑っても大丈夫です。1台の端末でどれくらいの笑顔が撮れるか大体わかってきている。常にその(寄付額と原資の)バランスを見ながら態勢を整えていってるので子どもたちには全開で笑ってもらいたい。」

実証実験の期間は約2カ月間。北広島町は結果を踏まえ町内のイベントや公共施設などへの導入も検討するということです。