緑内障ってどんな人がなりやすい?井上眼科病院院長・井上賢治氏が解説!
2月28日放送の「くにまる食堂」(文化放送)は、緑内障の権威でもある井上眼科病院院長の井上賢治さんに出演していただき、緑内障という目の病気について解説いただいた。
野村邦丸「そもそも緑内障ってどんな症状なんですか?」
井上賢治「見える範囲がだんだん狭くなる病気です。その原因として、目玉と脳みそをつないでいる視神経の所に、眼圧、目の圧力、固さですね。目の中が固くなってくると神経を圧迫するわけです。圧迫すると神経が少しずつ死んでっちゃうんですね。片目に100万本あると言われているんですけど、これが死んでいくと、そこに対応する視野が少しずつ欠けていく」
邦丸「両目で見ていて、だんだん視野が欠けていく。黒く見えなくなってくる部分が多くなるんですか?」
井上「黒くなるというか白っぽくなって霞んだようになると患者さんはおっしゃいますね」
邦丸「本人が気付きにくい病気なんですよね?」
井上「人間の目は両目あるので、片目だけ起きている場合はもう一方の片目がカバーしちゃって、全然気づかない。視野が欠けるというのも周辺から欠けてくるから、実際、日常生活では周辺の視野はそんなには重要じゃない。真ん中が見えてれば日常生活は困らないので自覚症状がない方が多く、気付いたころにはかなり進行してしまっている」
邦丸「どんなタイプの人がかかりやすいですか?」
井上「1つは血のつながった家族に緑内障の方がいる場合は遺伝的な要素で緑内障になりやすいと言われています」
邦丸「そうなんですか」
井上「もう1つは、近視の方。大人でも子供でもリスクはありますので、検診とか受けられた方がよいと思います」
邦丸「我々がチェックできる方法はありますか?」
井上「片目をふさいで、片目でものを見てください。左右差があるかどうか?どちらかの見え方が悪いとか、歪んでるとかあれば、片目に何かある可能性があります。隠れた病気がみつかる可能性があります。すぐできるので、やっていただきたいです」