2月27日(火)の「おとなりさん」(文化放送)のゲストコーナー、「10時のおとなりさん」にフランス料理店・ワインショップオーナーでソムリエの佐野敏高さんが登場!お店をオープンしたきっかけや、こだわったお店のコンセプト、さらにソムリエとしてのお気持ちなど、様々なお話を伺った。

坂口愛美アナ「佐野さんがオーナーを務めるフランス料理店・ワインショップ『カルム』。

2016 年にオープンされましたが、オープンしたきっかけは?」

佐野敏高「今まで色々なレストランで勤めてきたんですけども、人生中盤戦に入るのにあたりまして、既存の飲食店という枠組みを超えた自己表現が出来るお家のようなお店が欲しいなっていうのが始めたきっかけでして、一番は大人の秘密基地のような場所であり、欲望や快楽に正直に皆さんがなれるような、お店が欲しいな~っていうのでオープンしました」

高橋優「いいですねえ、大人の秘密基地。欲望と快楽……行ってみたくなるねえ。お店をオープンされるまでは、どんなことをされてたんですか?」

佐野「元々海外に住んでいたりですとか、古めかしいカチカチのレストランですとか、あとワインの輸入商社ですとか。色々なところで勤めあげて、自己表現出来るに至ったかな?ってことで、オープンいたしました」

高橋「お店のシェフの方とは元々、同じお店で働いてらっしゃったとか?」

佐野「はい。有楽町に超老舗フレンチがございまして、そちらにシェフの子が入ってきたタイミングで私が抜けるという、ちょっと不思議な出会いだったんですけども、そこから仲良くなって毎日のように料理、酒の話をしてました」

高橋「お店をオープンするにあたって、一番力を入れた点っていうのはどんなところだったんですか?」

佐野「一番力を入れたのは、『レストラン』っていう概念を壊すということでして、ヘンテコなお店を作りたいというのがまずありまして。ワインに関しては『明日死んでも後悔しないよね!』っていうものを提案したいってことと、食事は体にストレスが無い、安心してお母さんの料理を食べてるよねっていう素材感。空間に関しては、『なんだこれ?』っていうような不思議な、博覧強記的な世界観というものを想像するようにデザインいたしました」

坂口「佐野さんがソムリエになろうと思ったのは、そもそも何でだったんですか?」

佐野「モテそう、じゃないですか。当時は田崎真也さんっていうスーパーソムリエの方が一世を風靡したというか、メディアにたくさん出ていた時期で。『こりゃモテるだろう』って高校生の時に思いまして、そこから傾倒していったという次第です」

高橋「高校生の時から! 実際にモテるようになっていきましたか?」

佐野「まったくモテないんですよねえ(笑)」

坂口「そんなこと無いでしょう(笑)」

佐野「ペテン師じゃないかと思われるのがまず先なので。口で生きてるような人間なんじゃないかしら、みたいな」

高橋「ああ~、騙されちゃいそうな、危ない……それってモテる条件ですよね?」

坂口「いや、そうですよ。『近寄っちゃいけないのかな?』みたいなね」

高橋「『間違っちゃいけないのかな?』と思いながら、『ダメなのに!』って言いながら近寄ってしまうパターンですよね」

佐野「メモに書いておきます(笑)」

この後も佐野さんは、なめらかな口調でお店にあるワインについて、さらに高橋優・坂口アナに合うワインの種類など、様々なお話を聞かせてくれた。