巨人、投手王国建国は目前 超激戦 先発ローテ6枠を予想する
戸郷を軸とする巨人先発陣。果たしてローテに名を連ねるのは誰なのか(C)CoCoKARAnext
投手王国建国へ、育成と補強の両輪が上手くかみ合ってきました。
昨季、球団史上2度目となる2年連続Bクラスの屈辱にまみれた巨人です。中でもチーム防御率はリーグ5位の3・39と低迷。強固な先発ローテの形成がV奪回へ必須の課題となっています。
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ならばと若手たちも奮起し、ローテの一角に食い込もうと虎視眈々。開幕の6枠は超激戦が予想され、キャンプからオープン戦を通じてハイレベルな争いが繰り広げられそうです。
キャンプメンバーの1、2軍振り分けが以下のように決まった中、先発候補はこれらの投手と予想されます。
【1軍】
戸郷翔征、山崎伊織、菅野智之、赤星優志、西舘勇陽、高橋礼、グリフィン、メンデス、森田駿哉
【2軍】
松井颯、高橋優貴、横川凱、井上温大
13人が繰り広げるローテ争い。スポーツ紙のデスクはこう予想します。
「Wエースと呼んでも過言ではない昨季12勝の戸郷と10勝の山崎伊は『当確』でしょう。この若き二人がカード頭で牽引していくことがチームにとっても望ましい。昨季4勝8敗と低迷した菅野も、今年は充実した自主トレを過ごし、ひと味違うとの評判です。さらには昨季防御率2点台と安定していたグリフィン、メンデスの両左腕も入れたいところ。あと1枠は『チャレンジ枠』として争わせるというのが現実的なところでしょうか」
その「1枠」を巡っても、熾烈な生存競争が展開されそうです。
「ドラ1の西舘は抜群のスタミナを誇り、先発で起用したいところですが、中央大時代にはリリーフでも活躍した実績があるので、ブルペンが手薄となればそちらに回る可能性もあります。ドラ2の森田はキャンプ中に27歳となる『超即戦力』。開幕ローテを任せてみても面白い。サブマリンの高橋礼は好調時のパフォーマンスを新天地で見せられるか。実績のある赤星、高橋優に横川、突き上げという部分では松井や井上にも期待したいところです」(前述のデスク)
スローガンに「新風」を掲げる阿部新監督は、バッテリーを中心とした強固なセンターラインを構築した上で、守り勝つ野球を理想に掲げています。そのためにもまずは強固な先発陣がしっかりとゲームメイクすることが肝要。今後のサバイバル戦に注目です。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]