大人の成長、実感するのは難しい?
1月18日「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」(文化放送)は、お休みの入山章栄に代わってスポーツコメンテーターの為末大が出演した。特集コーナーは「大人になっても成長し続けるには?」というテーマでお届け。子供のころと比べて実感しにくくなる、「大人の成長」について考えた。
西川あやの「中田さんは『挑戦し続けるガール』なんですよ。お店(経営)もそうですし、麻雀もそうですし、競馬もいま、新しく勉強されているし!」
中田花奈「競馬は勉強というか普通に趣味になってきています(笑)。仕事がきっかけでできた趣味です」
西川「いろいろハマれることを見つけて、探求するのがお得意ですよね」
中田「そういうことが好きだし、暇なのが苦手で。何もしていない時間があると、すごく考え込んで、闇に落ちてしまうんですよ(笑)。ネガティブが入ってきてしまうので、ある時間をすべて埋めておかないと精神的なバランスがとれないので、埋めにいっているという感じです」
為末大「回遊魚みたいな感じ(笑)? 泳いでいないと沈んで言っちゃう」
中田「そう。動いていないと(笑)。そんな状態で生きてきたから、そうするようにというか、『自分で何かしておかないと』と思うようにしているだけで。成長しようとしているというより、動いているほうが楽」
西川「為末さんはどういうときに成長を感じますか?」
為末「できないことができるようになったとき、あとは、こだわっていたことにこだわらなくなったとき」
西川「たとえば昔はどういうことにこだわっていたんですか?」
為末「なんだろうな。格好良く居たいな、モテたいな、みたいな。あるじゃないですか(笑)。いいのかどうかわかりませんけど、なくなっていきますね」
西川「見栄を張る、みたいな。為末さんは講演もされていて、言語化、いろんなことを言葉にするのがすごいと思うんですけど、ご自身で努力や工夫はされたんですか?」
為末「本が好きなだけです。言葉だけ異常に(記憶に)残ってしまう癖があって、失礼な話ですけどしゃべっている人は忘れても、その言葉だけは憶えている、ということがあります」
西川「昔から言葉に対する感度が高かったと。『学情』というところが、『仕事において、成長しているという実感を得られているか?』というアンケートを発表しているんですけど、『実感を得られている』『どちらかといえば得られている』と回答したのが30.9%しかいなかったんです。多くの皆さん、成長を感じていらっしゃらないんですね。普通に生きていたら難しいですよ」
中田「タレント業は仕事が増えてスケジュールが真っ黒(埋まっている状態)だと『がんばったからだろうな』と思えるし、マネージャーさんと『毎日告知できますね』と話しているとき、うれしくはなったけど……」
為末「成長と成功ってズレるじゃないですか。基本、成長していたら成功が追いかけてくるけど、ズレているときはつらい。『成長しているんだろうけど結果はなかなか出ない』というとき『これでいいんだっけ?』みたいなことがあるから」
為末は著書の中で「成長には5つの段階がある」と説いている。コーナー後半で、その「遊」「型」「観」「心」「空」の段階について本人が解説した。