(C)Hiroki Homma

写真拡大 (全2枚)

 12月13日、川崎競馬場で行われた交流G1・全日本2歳優駿は、1番人気のフォーエバーヤングが2着以下に7馬身差をつける圧勝で無傷の3連勝を決めた。同馬を所有するサイバーエージェント代表の藤田晋オーナーは交流G1初制覇。

全日本2歳優駿、勝利ジョッキーコメント
1着 フォーエバーヤング
坂井瑠星騎手
「すごくホッとしています。嬉しいです。砂を被らない形でいければ1番いいかなと思ってましたし、思っている以上に楽な良いポジションが取れたので、これ以上ない形だなと思って道中は乗っていました。初めてこういう形だったですけど、終始手応えも良かったですし、4コーナーで並ばれてからも、並ばれたら並ばれた分だけ走る感じですごくいい雰囲気でした。ここまで離すとは思ってなかったです。最高の気分でした。新馬の頃から素質を見せていた馬ですけど、本当に牧場さんや厩舎ですごく丁寧に大事に仕上げていただいているので、このような結果が出たと思いますし、今後に向けて本当に楽しみが広がる内容だったなと思います。3戦3勝とまだ底を見せていないですし、こうやってG1も勝つことができましたし、来年以降本当に楽しみな馬だと思いますので、応援のほどよろしくお願いします」

矢作芳人調教師
「ある程度自信はあったんですけども、小回り1600mっていうのは決して向いている条件とは思っていなかったので、こんなに強いんだと自分も少し驚いています。幸い外枠を引いたので、被らないところに行けるかなということを瑠星と話していて、できる限り良い位置を取ろうということで、中間ゲート練習をちょっと熱心にした効果が出てくれて嬉しいです。完璧な位置取りだと思っていたので、相手は1番の馬とどうなのかなっていうことで思っていました。ほんとに想像以上に強い馬だと思います。(次走は)やはり海外志向の強い調教師なんで、絶対海外と思われてるかもしれないんですけども、オーナーも新しくできたダート三冠というものにも魅力を感じるということで、これからオーナーとじっくり協議します。自分の夢はケンタッキーダービーですけど、そこは自分の夢よりもやはりオーナーの夢を優先できるように考えていきたいと思います。本当に来年が楽しみになる勝ち方、時計だったと思います。日本で戦うにしろ、海外に出るにしろ、皆さんの期待に応えられるように精一杯仕上げますので、今後とも末長く応援よろしくお願いいたします。(帽子の色は今日はなにか?)これはこの前、ファンの代表の方からいただいて、どっかのG1で被ると約束して今日初めて被りました。しばらくこれ被ることになります(笑)」

全日本2歳優駿の【写真】はこちら松山「勝った馬も強かったけど、強い競馬をしてくれた」
2023全日本2歳優駿・イーグルノワールと松山弘平騎手 (C)Hiroki Homma

2着 イーグルノワール
松山弘平騎手
「今日ちょっと枠が極端な枠で、こっちは1番で勝ち馬が大外という枠の中で、向こうはそういった中では、スムーズな競馬できる枠だったので良かったと思いますし、逆にこっちはちょっとこう前半キックバック被ったり、切り返したりという場面があったかなとは思いますね。初めてのナイターもしっかりこなしてくれましたし、馬は上手にレースしてくれて、強い競馬をしてくれました。勝った馬も強かったですけれども、まだまだ良くなる馬だと思いますし、また次に期待したいなと。これからまだまだ成長していけると思います。状態に関しては、前走よりも足先なんかも軽く、返し馬から良い走りをしてましたし、状態は良かったなっていう風に思ってます。あんまり短くはないかなと。前走1400mで勝ちましたけれども、1600mなんかはやっぱりあってるなと思います。1800mとかに伸びても問題ないかなとは思ってます」

4着 ナスティウェザー
岩田望来騎手
「良いポジションで良い競馬出来たんですけど、若干距離長かったのかなと思います。まだこれからの馬です」

5着 サトノフェニックス
和田竜二騎手
「ゲート出て内からぶつけられたのが致命的でしたね。馬は本当に具合良かったので。好位から行きたかったんですけど、だいぶ離されしまいました。ちょっと後手踏んだらやっぱコーナリングも嫌々してたので。なんとか最後じわじわ差は詰めてくれましたけど、全然思い描いていたレースは出来なかった。これは実力じゃないと思います」

 レース結果、詳細は下記のとおり。

 12月13日、川崎競馬場で行われた11R・全日本2歳優駿(Jpn1・2歳オープン・ダ1600m)は、坂井瑠星騎乗の1番人気、フォーエバーヤング(牡2・栗東・矢作芳人)が快勝した。7馬身差の2着に2番人気のイーグルノワール(牡2・栗東・音無秀孝)、3着に7番人気のサントノーレ(牡2・北海道・田中淳司)が入った。勝ちタイムは1:43.5(稍重)。

 3番人気で和田竜二騎乗、サトノフェニックス(牡2・栗東・西園正都)は、5着敗退。

直線は独走の大楽勝

 坂井瑠星騎乗の1番人気、フォーエバーヤングが嬉しい交流G1初制覇を飾った。レースでは前半から積極的に出していき2番手を追走。3コーナー手前から早々に先頭に立ち、横綱相撲での押し切りを図ると、直線では完全な独走態勢に。そのまま楽々後続に7馬身差の圧勝で無傷の三連勝となった。同馬はサイバーエージェント代表、藤田晋氏の所有馬。

フォーエバーヤング 3戦3勝
(牡2・栗東・矢作芳人)
父:リアルスティール
母:フォエヴァーダーリング
母父:Congrats
馬主:藤田晋
生産者:ノーザンファーム

【全着順】
1着 フォーエバーヤング 坂井瑠星
2着 イーグルノワール 松山弘平
3着 サントノーレ 服部茂史
4着 ナスティウェザー 岩田望来
5着 サトノフェニックス 和田竜二
6着 ウルトラノホシ 石川倭
7着 カタルシス 山崎誠士
8着 ゼルトザーム 浜中俊
9着 アムクラージュ 御神本訓史
10着 グラッシーズマン 和田譲治
11着 オスカーブレイン 阿部龍
12着 ヌートバー 野畑凌