12月4日「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」(文化放送)、特集コーナーは特別部員の田村亮をスタジオに迎え、「人はなぜ走るのか」というテーマでお届けした。田村は来年3月、50代になって初のフルマラソンを走る予定である。

西川あやの「亮さんは来年3月に開催される静岡マラソンに出走予定。どんな流れで、走ろうという話になったんですか?」

田村亮「もともと50歳になってからフルマラソンを走っていなかったんです。そしてコロナ禍になってから、大会がどんどんなくなっていたんですよ。そのときランニングから離れていて。ランナーの人って目標がないとあまりモチベーション上がらないんです。自分も一緒で、走る機会が徐々に減って……。2021、22年ぐらいから復活しだしたんですけど、最初のほうはエリートランナーしか走れなかった」

西川「ああ……」

田村「フルマラソンで3時間を切った人だけ。なんでかというと、まだコロナ禍がしっかりと治まっていなかったから、沿道にたくさん人が集まるのを(避けるために)。そこから普通の市民ランナーが徐々に参加できるようになってきた。静岡マラソンも5年ぶりですからね」

西川「ランニング人口が本当に増えてきているんですよ。2020年が推計1055万人で過去最高。そのあとコロナ禍で落ち込んだものの(復活傾向に)。山内さんも実感しません? 周りに走っている人……」

山内マリコ「います! 私のお隣さんが、私が引っ越してきた当初は走っていなかったんですけど、途中でマラソンに目覚めて、いろんな町のマラソン大会に出て、ピンポンと、お土産をくださるんです。休みの度に出て、明らかに生き生きしているんですよ」

西川「うちのプロデューサーと同じですね」

山内「いろんなところで走って、達成感にあふれて帰ってきて『お土産どうぞ』って。まぶしい! 人生がキラキラしているみたい」

西川「走るようになって、離脱している人があまりいない印象なので、どんどん追及する気持ちになっているんですかね?」

田村「フルマラソン4時間以内を目指す人を『サブ4』と呼ぶんです。サブ4を達成してやめる人もいたし、4時間切りはけっこう追い込まないとできない。自分を追い込むの『もうええか』とやめる人も、ケガでやめる人もいる。僕はもともと走るのが大嫌いだった。大嫌いから始まっているので、嫌いにならない程度の追い込みしかしなかった、というか」

山内「ファンランナーって、競わない、楽しもう、っていう人のことですか?」

田村「そうです。市民ランナーの中でも、そういう人をファンランナーといいます。お隣さんがタイムを目指しているかどうかはわからないですよ。追い込まずにやろう、くらいの感じの。フルマラソン走るためにはある程度の体力は要りますけど、タイムで考えない」

西川「5年ぶりの開催で、富士山を見ながら、豊かな食にも恵まれ、徳川家康公が象徴のところを走れる。魅力的じゃないですか」

田村「もともと走るのがバツな(できない)イメージだったんです。走るの苦手で、イヤなほうだったんですけど、NHKでランニング番組をやらせてもらって。そこで『走らなくていいです』『ただ初心者のランナーとかに、こう注意したらいいですよ』と言われた。『ランニングをレポートしてくれる人が走ってくれますから』って……」

田村はテレビ番組のサポートもあって、走る楽しさに目覚めていったという。