9月16日放送の『Snow Man佐久間大介の待って、無理、しんどい、、』(文化放送)は、ゲストに声優の中井和哉が登場。声優を目指したきっかけについて語った。

-中井「おじさんたちの頃はね、夜7時台にロボットアニメをいっぱいやってたんですよ」-

今回のゲストの中井和哉は、『ONE PIECE』のロロノア・ゾロ役や『銀魂』の土方十四郎役、『戦国BASARA』の伊達政宗役、『ファイナルファンタジーX』のワッカ役など、アニメゲーム問わず数々の作品で重要なキャラクターを演じている声優。佐久間は『血界戦線』のザップ・レンフロ役や、『炎炎ノ消防隊』の秋樽桜備、『よんでますよ、アザゼルさん。』のサラマンダー役などでも印象に残っているという。

そんな中井に一問一答のコーナーで、声優の仕事に就くきっかけについて聞いた。

佐久間「現在の仕事に就くことを決めたきっかけ、意識し始めた出来事が25歳になったこと。25歳でこの仕事を意識し始めたってことなんですか?」

中井「そうです。それまでも、もちろんアニメ好きだったし声優さんのことも好きだったんですけど、まさか自分がなれるなんて思わない」

佐久間「ちょっとかけ離れてる存在ですよね。声優って職業は」

中井「はい。だから、普通に就職してたんですけども、」

佐久間「だって公務員」

中井「はい。地方公務員でした」

佐久間「地方公務員やってて、」

中井「市役所勤めでした」

佐久間「すごいですね。そこからしかも声優になろうっていう踏み込みもすごいなというか、」

中井「だからもう結局そこで市役所だから、一生やろうと思えば一生務められるお仕事なんですけど」

佐久間「正直安泰じゃないですか」

中井「そうなんですよ。何やってんだろう俺?ちょっと、ごめんなさい。ちょっと、振り返ると、ちょっと」

佐久間「ネガが出てるよネガが!」

中井「俺、何やってるんだろうこんなところで(笑)」

佐久間「逆に言うと僕たちからすると声優になっていただいてすっごいありがたいんですけど、何かきっかけがあったんですか?」

中井「だから結局その諦めようと思ったっていう部分がありますよね。なりたいな~でも無理だな~じゃなくて、今の僕の事務所の大阪に養成所があるんですけども、そこのオーディションを受けて、そこの審査員の人に「いや、これ、何言っちゃってるの無理無理」って言われればもう完全に諦められる。だからもうプロフェッショナルに見てもらってどうなんだろうっていうのを試してみたかったっていうのが」

佐久間「けじめというか、自分の中の夢の踏ん切りをつけたかったってことなんですね」

中井「そのために受けたら、誰も止めてくれないっていう」

佐久間「いやいや、こんな才能を止める訳がないでしょ!」

中井「いやいや、でも本当に何となくここに来ちゃったというかそんな感じです」

佐久間「昔からアニメも好きで声優さんも好きって言ってたじゃないですか?昔だったらどういうアニメを見てたんですか?」

中井「昔は、おじさんたちの頃はね、夜7時台にロボットアニメをいっぱいやってたんですよ」

佐久間「『マジンガーZ』とかですか?」

中井「それこそそうです。『マジンガーZ』とか『ゲッターロボ』とかっていうそういう今だったらスパロボ(スーパーロボット大戦)でやっているような人たちがガンガンやってたのを現役で見ていた世代なんですよ」

佐久間「なるほど。僕のお父さんも大好きで、『マッハGoGoGo』とか、そういうのも全部教えられてきたので」

中井「あ、そうなんだ」

佐久間「フィギュアとかも未だに家にありますね」

中井「筋金入りですね。じゃあ」

佐久間「ある意味、だから父親からの英才教育もあります」

中井「ということですよね。そうなんだ」

佐久間「子供ながらに一緒にお風呂入って『マジンガーZ』の歌とか、『人造人間キカイダー』とか、ハカイダーとかその辺とかもいろいろ教えてもらったので好きだったんですよね。そういうの見てから…。声優を当時から意識できてました?」

中井「そこら辺の記憶がちょっと曖昧ではあるんだけど、でもたとえば富山敬さんだったりとか神谷明さんだったりとかっていう名前は当時から知ってた気がするんですよね。この人こっちのロボットにも乗ってるなみたいな」

佐久間「あ~、やっぱりそうですよね!」

中井「そういうの子供ながらにわかってたような気がします」

佐久間「この声ってあのキャラクターじゃね?みたいなやつですよね。そこからその養成所を受けるじゃないですか?で、止められないでそのままやるじゃないですか?楽しさみたいなものは見いだしてできたんですか?」

中井「そこの養成所が、結局同じ志を持つ仲間が集まってるところなので、もう楽しいわけですよ」

佐久間「うわ~最高ですよね!」

中井「そうなんですよ。それで勉強も楽しいし、みんなと一緒に頑張るぞってのも楽しいしでいろいろやっていくうちに、その養成所はいわゆるアニメの声を当てるのを勉強しましょうとかっていうのではなくて、それこそマイク前でのお芝居とかって全然教えられず、とにかく演技であり、人の心を表現するんだみたいなことをやっていくんですね」

佐久間「そこなんですね。やっぱり根底が」

中井「その一環でたとえば詩を読んでみたりだとかっていうことがあったりして、これはとても楽しいっていうことに気づいて、卒業するころにはアニメに出たい!というよりは、広く声を使ったお仕事をやっていきたいなっていうぐらい意識になってたという」

佐久間「そこで形成されたんですね」

その他、中井が演じている作品やナレーションの話、中井のバイブル的作品についての話についてなど、様々な話が語られた。