関屋記念でAIが本命に抜擢したディヴィーナ(ユーザー提供:たつやさん)

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 今週の日曜日は、新潟競馬場で関屋記念(GIII)が行われます。

 20年からサマーマイルシリーズの第3戦として組まれている関屋記念。ここ2年のサマーマイルシリーズは関屋記念の勝ち馬がチャンピオンの座に就いていますので、サマーマイルシリーズを制する上で非常に重要な一戦と言えるのではないでしょうか。

 今年の関屋記念でもサマーマイルシリーズのポイントランキングで上位につける馬たちが登場します。現在、サマーマイルシリーズのポイントランキング1位のセルバーグをはじめ、同2位のメイショウシンタケや同3位タイのディヴィーナ、同5位のラインベックなどがサマーマイルシリーズのチャンピオンを目指し出走を予定しています。

 そのほかにも、今年の京都牝馬S(GIII)の勝ち馬ララクリスティーヌや21年のサマーマイルシリーズチャンピオンのロータスランド、前走の京王杯SC(GII)で上がり最速を記録したアヴェラーレなどがいます。

 はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。

◆本格化気配漂う良血馬

 今週の関屋記念でAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想されるディヴィーナでした。

 週初の本命候補3頭には挙がっていなかった本馬ですが、その予想が一転しディヴィーナに高評価が与えられました。

 ディヴィーナは父モーリス、母にGIで2勝を挙げたヴィルシーナがいる良血馬です。デビューは21年5月の未勝利戦と遅くなりましたが、経験馬相手に勝利を収めるとその後はトントン拍子に出世しデビューから僅か6戦で3勝クラスまで駆け上がります。

 22年3月の豊橋S(3勝クラス)を勝ってオープン入りを決めますが、その後は目立った結果を残せずにいました。しかし、2走前のヴィクトリアマイル(GI)では並み居る強豪を相手に上がり最速を記録し4着と好走しています。この時に先着を許したのはソングラインやソダシ、スターズオンアースのGI勝ち馬でした。

 それらの馬と差のない競馬をしたあたりがディヴィーナに高いポテンシャルがある証と言えます。前走の中京記念(GIII)では牡馬相手に直線では際立つ脚色で追い込み2着と好走。重賞では初めての連対を果たします。

 オープン昇級直後に比べ、近況の充実ぶりには目を見張るものがありますし、良血馬がいよいよ本格化したと言っても過言ではないでしょう。今週の追い切りでも軽めながらスピード感に溢れる走りを見せていますし仕上がりにも不安はなさそうです。本格化ムード漂う今の気配なら重賞初制覇を成し遂げても何ら不思議はないですし、本馬の好走に期待したいところです。