愛ダービーを制したオーギュストロダン(写真左、提供:Racingfotos Ltd)

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 史上19頭目の英愛ダービーW制覇を達成したオーギュストロダン(Auguste Rodin、牡3、愛・A.オブライエン厩舎)。次なるターゲットは、現地時間29日(土)にアスコット競馬場で行われるキングジョージ6世&クイーンエリザベスS(3歳上・英G1・芝2390m)のタイトルだ。

 同馬は父ディープインパクト、母ロードデンドロン、母の父Galileoという血統。父の最終世代にあたる一頭で、叔母にG1・7勝を挙げたマジカルがいる。

 昨年10月に英G1フューチュリティTを制して、英クラシックの主役に躍り出る。初戦の英2000ギニーこそタフな馬場と不利に泣いたが、英ダービーは半馬身差で完勝。父に全13世代クラシック制覇の偉業を届け、世界の関係者に“ディープ”の凄さを改めて知らしめた。その後に挑んだ愛ダービーも1馬身半差で勝利。キングジョージでも上位人気の一角を担う。

 今年の同競走は好メンバーが集結。重賞を連勝中のフクム、連覇を狙うパイルドライヴァー、サンクルー大賞を制したウエストオーバー、G1・2勝のエミリーアップジョンなど、何れも手強い相手ばかり。

 だが、オーギュストロダンが負けるわけにはいかない。レース翌日の7月30日は父ディープインパクトの命日。弔いの勝利を挙げて、日本の競馬ファンや関係者……そして、父に良い報告を届けたい。発走は日本時間の23時40分を予定している。