新潟JSの出走予定のサクセッション(撮影:小金井邦祥)

写真拡大

 新潟競馬場の障害コースは置き障害。1-2角に置かれる5号障害を除けば高さ1.3m、幅1.55mの片面竹柵のハードル障害で特別に難易度が高いわけではないが、向こう正面の中ほどからスタートして外回りコース、内回りコースを使用して3250mに11個の置き障害が用意されているコース。3回の3連続障害をリズム良くクリアする障害センスと脚力が求められる。開幕週でもあり、逃げ先行馬が有利なのは間違いないが、最終障害からゴールまで300m以上あるために差し馬の台頭も頭に入れておきたい。

 ◎サクセッションは5月の障害オープン優勝馬。平地時代はジュニアカップに勝ちスプリングS3着でNHKマイルカップにも駒を進めている。まだ障害競走のペースに慣れていないのか、道中で力む面を見せるがバンケットのない新潟コースは3戦2勝。障害馬としてはまだ底を見せていない。逃げ、先行馬が顔を揃えた今回がひとつの試金石となりそうだが、不安よりも楽しみの方が大きい。

 〇ホッコーメヴィウスは当コースのレコードホルダーで重賞3勝の格上馬。60kgで出走できるのは有利だが、前走の東京ジャンプSは休み明けでマイナス12kg。レースでも「この馬らしさ」がまったく見られなかった。休み明けを使われた上積みもあるだろうし、これまで積み上げてきた実績は無視できないが、人気を背負うであろうだけに今回は少々斜めから見た。

 ▲ニューツーリズムは昨年の当レース4着馬。ゲートに不安を抱える馬だが、それも少しずつだが解消し、それに伴いレースが安定してきた。前走のオープンはサクセッションから半馬身差2着で、それを含め新潟競馬場は【2-2-0-3】。当時1kg差だった斤量が同斤になって逆転も視野に入れたい。

 △フォッサマグナはオープン戦を連勝中。これで障害転向後4戦して3勝。いずれもスピードの違いでハナに立ち、そのまま押し切る強い内容で、前走も62kgを背負いながら後続を寄せ付けなかった。

 △サペラヴィは5月の新潟競馬障害オープンの優勝馬。転向初戦を圧勝するくらいだから障害馬としての資質は相当なもの。さすがにオープンではすぐに結果を出すことができなかったが、平地の早春S2着を挟んで転向4戦目で障害2勝目を挙げている。レースに行っての折り合いや飛越など、まだ課題も多いがその分伸びしろも大きいのではないか。注目したい1頭だ。