02年のアイビスSDをレコードタイムで制したカルストンライトオ(ユーザー提供:reikuさん)

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 7月30日(日)に新潟競馬場で行われるアイビスサマーダッシュ(3歳上・GIII・芝直1000m)。今年も越後路に夏の訪れ告げる“名物重賞”がやってきた。本レースはJRAで唯一、直線コースのみで行われる重賞競走。コーナーが無い分、速いタイムが記録されやすく、1ハロン10秒を切るラップが計時されることもある。

 本稿ではアイビスSDの開催にあたり、新潟・芝直1000mの歴代勝ち時計をランキング形式で紹介。究極のスピード勝負の中で、栄えある第1位に輝いたのは?

■第5位 54秒1

19年・邁進特別 ライオンボス
16年・驀進特別 ダンシングワンダー
16年・アイビスSD ベルカント
15年・アイビスSD ベルカント
12年・稲妻特別 エバーローズ
05年・新潟日報賞 フサイチホクトセイ

 5位には6レースがランクインした。ベルカントはアイビスSDを同タイムで連覇。また、ライオンボスが飛躍するきっかけとなった19年の邁進特別もこのタイムだった。

■第4位 54秒0

12年・500万下(牝) エバーローズ
05年・アイビスSD テイエムチュラサン

 エバーローズは牝馬限定の500万下で好タイムを記録した。同レースでは49kgの軽斤量も味方に快足飛ばし6馬身差で圧勝。そのまま千直で3連勝を飾った。もう一頭のテイエムチュラサンは準OPの身ながら果敢に重賞挑戦。鹿児島産馬が越後でタイトルをつかんでいる。

■第3位 53秒9

19年・韋駄天S ライオンボス
10年・アイビスSD ケイティラブ
04年・アイビスSD カルストンライトオ
01年・アイビスSD メジロダーリング

 記念すべき第1回アイビスSDがランクイン。メジロダーリングは函館スプリントSを制した勢いそのままに初代王者に輝き、秋にはスプリンターズSでも2着に健闘した。

■第2位 53秒8

18年・アイビスSD ダイメイプリンセス
11年・アイビスSD エーシンヴァーゴウ

 エーシンヴァーゴウはそれまで逃げ、先行する競馬をしていたが、アイビスSDでは中団からの差し切り勝ち。ダイメイプリンセスも馬群を割るようにして伸びて戴冠。両者とも上がり31.8の鋭い決め手を披露した。

■第1位 53秒7

02年・アイビスSD カルストンライトオ

 1位はカルストンライトオが記録した53秒7で、現在も新潟千直のレコード。同レースの平均時速は67キロで、残り400m-200mで記録された1ハロン9.6秒は時速換算で75キロに達する。同馬は04年に二度目の制覇。快速っぷりは今なおファンの中で語り草になっている。

 いかがだっただろうか。レースが創設されて20年以上が経過したが、未だに稀代の快速馬が首位を守っている。今年のアイビスSDはどんなタイムで決着するか、是非注目したい。