菅野智之から先制タイムリーの佐藤輝明 最近5試合.300と爆発の予感
復調してきた佐藤輝。この男に当たりが出れば阪神は乗ってくるだろう(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
7月25日の阪神対巨人で、1回に佐藤輝明が菅野智之から先制タイムリーを放った。内角の厳しいボールをファールでもボテボテの内野ゴロにするでもなく、詰まりながらもファーストの頭を越す二塁打とした。6回には代わった大江竜聖からセンター前ヒットを打ち、4打数2安打の複数安打を記録している。
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二軍落ちを経験するなど苦しいシーズンを送っている佐藤輝ではあるが、最近5試合は打率.300と悪くない。まだまだ大爆発とまではいかないが、難しいボールもヒットゾーンに飛ばすなど、徐々に状態は上向いている。
佐藤輝は2021年シーズンに24本塁打を打ったが、3・4月(7本塁打)、5月(6本塁打)、6月(6本塁打)と本塁打を量産する一方、夏場に入ると急ブレーキ。7月以降は計5本塁打と状態の良さをキープできなかった。20本塁打を記録した2022年シーズンも同様に3・4月(7本塁打)、5月(5本塁打)と良いペースだったが、6月(2本塁打)、7月(2本塁打)、8月(2本塁打)と失速。過去のシーズンを考慮すると明らかに夏場を苦手にしている。しかし、今シーズンは一味違った活躍を見せるかもしれない。
佐藤輝の状態が上がることの影響は大きく、特に4番の大山悠輔にとって大きな追い風になる。これまで大山の後ろを打つ5番打者が脅威になっていなかったため、相手投手としては「無理して大山と勝負しなくても良い」という心の余裕があったはず。ただ、佐藤輝が復調するとなるとその余裕は一気になくなる。
実際25日の試合でも、6回に大山は逆転ツーランを放っており、第1打席に佐藤輝が厳しいボールをタイムリーにしたことが影響した可能性もある。大山の最近5試合(.368)は絶好調。中軸が固まるとなると阪神はますます盤石になりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]