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外食チェーン「なか卯」が6月に発売した「サーモン丼」をめぐり、メニュー写真よりサーモンの切り身が少ないといった指摘がSNSに投稿されている。

たびたび飲食業界で指摘される「写真詐欺」のようなものなのか。編集部はサーモン丼を実食するとともに運営会社「なか卯」に見解をもとめた。

●メニュー写真はサーモンが米を覆い隠しているのだが

「看板の写真と出てきた本物違いすぎる」

「サーモン丼メニュー写真とはだいぶ違いすぎるやろう いくら写真はイメージですいうても限度があるんちゃうの?」

6月7日発売のサーモン丼(並盛は税込690円)を食べた人たちが、写真や動画付きで商品への疑問をSNSで指摘した。

店のメニュー写真では、丼に美しく並べられたサーモンの切り身に覆われて、下の白米はほぼ見えない。

その一方、Twitterにアップされたサーモン丼は、白米の「余白」が広く確認され、切り身がだいぶ少なく見える。

こうした批判だけでなく、「また食べたいほど自分の中でヒット」という好評価の感想も見受けられるところだ。実際の丼はどうなのか。

弁護士ドットコムニュース編集部が東京と神奈川の5店舗で実食したところ、メニューとは多少異なる盛り方ではあったものの、切り身は8〜9切れ載せられており「サーモンは少ないと感じなかった」という意見で一致した。

なか卯は「マニュアル通りの盛り付けを徹底するよう指導している」

なか卯(東京都港区)は6月27日、弁護士ドットコムニュースの取材に「結論としてサーモンの量は変わらない」と回答した。

「サーモンは1食分の規定量に分けられた状態で店舗に納品されており、商品によって量目が変化することはありません。

今回の投稿内容のような商品状態の原因としては、本来、盛り付け時にサーモンの見た目をメニュー写真のように整えるマニュアルとなっていますが、そのオペレーションが徹底できていないものと見受けられます。

なか卯としても同様のご指摘を認識しており、マニュアル通りの盛り付けを徹底するよう既に店舗へ指導をしています」(なか卯