東京株式(大引け)=593円安、先物主導の荒い値動きで安値引け

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 7日の東京株式市場は、朝方に日経平均株価が高く始まったものの、その後はリスク回避の流れが一気に強まり、600円近い下落となる波乱含みの展開となった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比593円04銭安の3万1913円74銭と急反落。プライム市場の売買高概算は16億8794万株、売買代金概算は4兆6521億円。値上がり銘柄数は504、対して値下がり銘柄数は1268、変わらずは62銘柄だった。

 きょうの東京市場は、朝方は買いが先行した。前日の欧州株市場で主要国の株価指数が総じて高かったことや、米国株市場でもNYダウやナスダック総合株価指数が小幅ながらプラス圏を維持したことを受けて、強気優勢の地合いだった。しかし、買い一巡後に日経平均は先物主導で値を崩した。これまで上昇相場を主導した半導体関連株に利食われる銘柄が目立っている。日経平均は後場に入ると押し目買いでいったん戻り足をみせたが、今週末にメジャーSQ算出を控えていることもあり、先物を絡めたインデックス売りに抗えず、後場後半になると売り直された。結局3万2000円台を下回り、この日の安値で引けた。全体売買代金は4兆6000億円台と高水準で、5月末の7兆円近い売買代金をこなして以来の大商いとなっている。

 個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920.T>が大幅安となったほか、アドバンテスト<6857.T>、東京エレクトロン<8035.T>、ソシオネクスト<6526.T>といった半導体主力株が大きく売られた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクや、三菱商事<8058.T>、三井物産<8031.T>といった大手商社株、SMC<6273.T>など機械株も大幅に値を下げた。日本ゼオン<4205.T>が値下がり率トップに売られ、ワイエイシイホールディングス<6298.T>も急落。カチタス<8919.T>も大幅安となった。

 半面、川崎重工業<7012.T>、IHI<7013.T>などが逆行高、スズキ<7269.T>も高い。岩谷産業<8088.T>は大幅高に買われた。JNSホールディングス<3627.T>、CIJ<4826.T>はストップ高、ユーザーローカル<3984.T>、RPAホールディングス<6572.T>が値を飛ばしたほか、円谷フィールズホールディングス<2767.T>などの上げも目立った。

出所:MINKABU PRESS