東京株式(大引け)=289円高、朝安後に大きく切り返し4日続伸

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 6日の東京株式市場は、朝方は売り優勢で日経平均株価は安く始まったもの、すぐに戻り足に。前場中ごろにプラス圏に浮上すると、その後は漸次水準を切り上げた。

 大引けの日経平均株価は前営業日比289円35銭高の3万2506円78銭と4日続伸。プライム市場の売買高概算は12億7105万株、売買代金概算は3兆4501億円。値上がり銘柄数は933、対して値下がり銘柄数は829、変わらずは72銘柄だった。

 きょうの東京市場は、朝方はリスク回避ムードが強かった。前日の欧州株市場が総じて安く、米国株市場でもNYダウが200ドル近い下げとなったことで、利益確定の動きを誘発したが、売り一巡後に日経平均は一貫して水準を切り上げた。海外投資家とみられる買いが先物を絡めて流入し、後場に入ると上げ幅は300円を超える場面もあった。今週末に予定されるメジャーSQ算出を前に、インデックス的な買い仕掛けも一部で観測された。個別株ベースでは値下がり銘柄数も多く、前引け段階では日経平均は高かったにもかかわらず、値下がり銘柄数が値上がりを大幅に上回っていた。大引け時点では値上がり数が多くなったものの、全体の5割強を占めるにとどまった。全体売買代金も3兆4000億円台で、高水準ながら前日比では4000億円以上減少した。

 個別では、レーザーテック<6920.T>、東京エレクトロン<8035.T>が高く、ソシオネクスト<6526.T>も堅調。ディスコ<6146.T>も物色人気。ファーストリテイリング<9983.T>が堅調、三菱重工業<7011.T>が高く、ダイキン工業<6367.T>も買いを集めた。立花エレテック<8159.T>が値上がり率トップを演じ、JNSホールディングス<3627.T>がストップ高、ファーマフーズ<2929.T>も値を飛ばした。三菱製紙<3864.T>が大きく上昇したほか、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726.T>も物色人気。

 半面、アドバンテスト<6857.T>が利益確定売りに安くなり、キーエンス<6861.T>も下落した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクが冴えない。イビデン<4062.T>が売りに押され、オリンパス<7733.T>も軟調。フジ・コーポレーション<7605.T>が値下がり率トップに売られ、TIS<3626.T>が大幅安。ハークスレイ<7561.T>の下げも目立つ。ブレインパッド<3655.T>も利食われた。

出所:MINKABU PRESS