2日午前の債券市場で、先物中心限月6月限は続伸した。前日の米国市場で6月のFOMCでの利上げ見送り観測が強まり、長期債相場が上昇(金利は低下)したことが支援材料となった。

 5月の米ISM製造業景気指数は46.9と、市場予想を下回り、前月の47.1からも低下した。米景気の先行きに対する慎重な見方が広がった。利上げ見送り観測を受けて、米国市場では金融政策の影響を受けやすい2年債利回りとともに、長期金利の指標となる10年債利回りも低下した。

 先物は朝高後は伸び悩んだ。日銀は2日、定例の国債買い入れオペを通告した。「残存期間1年以下」と「同1年超3年以下」、「同3年超5年以下」、「同10年超25年以下」の4本で、このうち「同3年超5年以下」のオファー額は前回の5000億円から4500億円に減額されたことが重荷となったようだ。

 先物6月限は前営業日比7銭高の148円81銭で午前の取引を終えた。現物債市場で新発10年債利回りは、同0.005%低下の0.410%で推移している。


出所:MINKABU PRESS