オンラインで熱狂的なファンを獲得したシーイン(Shein)は現在、ポップアップ店舗や、新しいサードパーティーマーケットプレイスによって、米国での支持をさらに高めることを目指している。ファストファッション大手の同社は4月、ブラジルではじめてサードパーティーマーケットプレイスを立ち上げ、現在は米国でもマーケットプレイスがスタートしたことをメールで認めた。また同月、米国でのビジネスチャンスを推し進めるため、ロサンゼルスとカリフォルニアで複数のポジションの求人情報を掲載していた。これまでのところ、このプラットフォームは、ケープロビン(Cape Robbin)と呼ばれるロサンゼルスを拠点とするファッションフットウェアブランドのような米国の小規模な小売業者を相手にしており、人々にシーインで衣服以外の商品も購入してもらうことをめざしている。シーインは、このプラットフォームに加え、ポップアップ店舗を着実に増やしている。昨年は米国だけで12店舗ほど、全世界で40店舗以上のポップアップ店舗を開いたといい、米国での支持者を増やすため、主にこの2つの分野を重視しているようだ。同社は昨年、230億ドル(約3兆2200億円)の収益を上げており、ウォールストリートジャーナル(The Wall Street Journal)によると、今年は40%の収益増を目標にしている。しかし、競合他社、具体的にはライバルのティームー(Temu)もの競争力も高まってきている。
ブランドの認知を促進するため、シーインはオフラインへの移行も進めている。同社は米国のさまざまな都市でポップアップ店舗を開き、買い物客が商品に触れて感触を確かめられるようにしている。ラスベガスでもポップアップ店舗が開かれた(5月25〜28日)。同社は「これからもデジタルファーストを貫き、恒久的な店舗を開設する計画はない。当社の顧客が商品に触れて感触を確かめ、現地のブランドアンバサダーと直接交流するための方法として、ポップアップ店舗を通してオムニチャネルのショッピング体験を提供し続ける」と述べている。キャナバス氏は、ラスベガスのザ・ベネチアン・リゾート(The Venetian Resort)のショッピングエリアに開いたポップアップ店舗を訪問した経験について語っている。「最初に驚いたのは、本当のラグジュアリーモールにシーインが出店することだ。ここは、大手のラグジュアリーブランドやプレミアムダイニング、非常にハイエンドのホテルで占められている、非常にハイエンドのプレミアムショッピングセンターだ」。キャナバス氏は、「シーインはこのポップアップ店舗の戦略を通して、新しい製品を直接発見できる店舗に戻るという消費者の関心を収益化することで、自社のビジネスを推進し、ブランドをさらに構築していく。そしてこれまでのところ、彼らは開設したポップアップ店舗で大きな成功を収めていると思う」と述べている。ニューヨークタイムズ(New York Times)によると、同社が昨年ダラスに開設したポップアップ店舗では、店舗が正式オープンする何時間も前から人々が行列を作った。シーインのインスタグラム投稿へのコメントによると、同社は一部のVIP顧客に対してメールによる予約アクセスを提供した。結局のところ、「シーインがプラットフォーム上のブランドの業績を促進し、それをほかのブランドに示すことができ、さらに価格に競合力があれば」、マーケットプレイスを発展させることが可能だろうと、同氏は述べている。[原文:Shein bets on third-party marketplace, pop-ups to grow its following in the U.S.] Vidhi Choudhary(翻訳:ジェスコーポレーション、編集:戸田美子)Image from Screen grab from Shein's U.S. marketplace