最強バイエルン、『暗黒時代のベストイレブン』がこれ
今季ユリアン・ナーゲルスマン監督を途中解任することになったバイエルン・ミュンヘン。ブンデスリーガ連覇が途切れる可能性がある状況になってきた。
そこで今回は、バイエルン・ミュンヘンが近年で最も低い順位「4位」となった2006−07シーズンのベストイレブンを選出した。
GK:オリヴァー・カーン
バイエルン所属:1994〜2008
2006-07公式戦成績:44試合/0ゴール
現在:バイエルン・ミュンヘンCEO
「走れグズ共」でおなじみのオリヴァー・カーン。当時は36歳となっていたもののバイエルン・ミュンヘンの守護神として重要な存在であった。バックアップはミヒャエル・レンジングとベルント・ドレハー。
右SB:ウィリー・サニョル
バイエルン所属:2000〜2009
2006-07公式戦成績:28試合/1ゴール
現在:ジョージア代表監督
ビセンテ・リザラズとともにバイエルン・ミュンヘンの両サイドバックを長く担ったサニョル。相棒はすでに退団しており、彼にとってもレギュラーとして臨んだ最後のシーズンで、クリスティアン・レルやアンドレアス・ゲルリッツとの併用だった。
CB:ルシオ
バイエルン所属:2004〜2009
2006-07公式戦成績:36試合/2ゴール
現在:引退
この世代で最も優れたブラジル代表DFの一人。圧倒的な身体能力に加えて攻撃能力にも優れ、豪快そのもののロングシュートとヘディングも魅力的だった。ただ怪我がちだったのでデミチェリスが起用された試合も多かった。
CB:ダニエル・ヴァン・ブイテン
バイエルン所属:2006〜2014
2006-07公式戦成績:44試合/5ゴール
現在:引退
2000年代後半以降のバイエルン・ミュンヘンを象徴するセンターバックといえるヴァン・ブイテン。パワフルで空中戦に強い漢らしい選手だった。引退後は古巣でもあるスタンダール・リエージュでアドバイザーや副会長を務めたことも。
左SB:フィリップ・ラーム
バイエルン所属:2001〜2017
2006-07公式戦成績:46試合/1ゴール
現在:EURO2024大会ディレクター
このチームが苦しかった理由の一つにリザラズがいなくなってから左SBがゼロという不思議な状況があった。若きラームが右から左にコンバートされ、ほぼ全試合に出場した。
MF:アンドレアス・オットル
バイエルン所属:2005〜2011
2006-07公式戦成績:33試合/2ゴール
現在:バイエルンTV解説者、企業家
マガト監督が見出したと言える選手の一人がアンドレアス・オットル。ユース出身の若手で、中盤ならどこでもこなすことができる守備的MFだった。バイエルンでは2011年まで所属したがレギュラーにはなれず、後にヘルタ・ベルリンとアウクスブルクでプレーして引退している。
MF:ハサン・サリハミジッチ
バイエルン所属:1998〜2007
2006-07公式戦成績:42試合/5ゴール
現在:バイエルン スポーツディレクター
サイドバックやミッドフィルダーなどあらゆるポジションで活躍したサリハミジッチ。彼にとってバイエルンでの最後のシーズンで、この後ユヴェントスへと移籍している。現在はバイエルンでディレクター。
MF:マルク・ファン・ボメル
バイエルン所属:2006〜2011
2006-07公式戦成績:38試合/4ゴール
現在:アントワープ監督
2000年代のサッカー界最高のクラッシャー。バルセロナからこのシーズンにバイエルンへと加入し、2011年まで所属した。引退後は指導者となり、現在は三好康児が所属しているアントワープを指揮している。
MF:バスティアン・シュヴァインシュタイガー
バイエルン所属:2002〜2015
2006-07公式戦成績:38試合/6ゴール
現在:解説者
このときはまだトップ下やウイングとしてプレーしていたシュヴァインシュタイガー。イラン代表のアリ・カリミもいたが、ほぼシーズンを通して重要な存在となっていた。
FW:ロイ・マカーイ
バイエルン所属:2003〜2007
2006-07公式戦成績:44試合/18ゴール
現在:指導者
デポルティーボ・ラ・コルーニャから2003年に加入したオランダのリアルストライカー。代表ではライバルが多すぎて活躍できなかったが、クラブレベルでの活躍は圧倒的だった。引退後はフェイエノールトで各年代を指導し、昨季はグラスゴー・レンジャーズでジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルストのアシスタントを務めた。
FW:クラウディオ・ピサーロ
バイエルン所属:2001〜2007、2012〜2015
2006-07公式戦成績:45試合/12ゴール
現在:バイエルン・ミュンヘン大使
【関連記事】バイエルン「グアルディオラ時代のベストイレブン」!強すぎる
バイエルンに2回加入した珍しい選手の一人。ペルーのエースとして長年活躍し、2020年に42歳で現役を離れるまでプレーを続けた。現在はバイエルン・ミュンヘンでアンバサダー活動をしており、ファンの前に顔を見せている。FWには他にもポドルスキやサンタ・クルスがいた。