共産党が「アンパンマン」権利者に謝罪、演説会で着ぐるみ登場「支援者が入ってた」
日本共産党の演説会でアンパンマンの着ぐるみが応援にくわわり、三重県津市の女性市議がTwitterに動画を投稿していた件で、共産党側が著作権者に謝罪していたことがわかった。演説会を主催した党の三重県委員会が3月28日、弁護士ドットコムニュースの取材に明らかにした。
投稿した中野裕子市議にかわり、主催の三重県委員会が説明したところによると、着ぐるみに入っていたのは「支援者」だったという。
「支援者のお一人が演説会を楽しく盛り上げたいと手作りの着ぐるみを着て参加され踊られました。中野市議もともに踊り、その動画をTwitterに投稿しました」
また、これまでにアンパンマンの着ぐるみを政治利用したことはないとしている。
「当該案件は誤った行為であると判断し、投稿を削除するとともに、著作権者に対して、事実の報告とお詫びを申し上げました」
●出馬予定の候補の名前コールにあわせて「アンパンマン」も応じていた
著作権侵害ではないかとインターネット上で問題視されていたのは、3月18日の津駅前(津市)での演説会。三重県議選の女性候補や、党副委員長の田村智子参院議員らが参加したもので、アンパンマンが中野市議と演説会前に踊ったり、演説会中にコールにあわせて右手をつき上げるなどした。
アンパンマンの権利者のひとつである日本テレビ音楽株式会社はこれまで、取材に「アンパンマンの着ぐるみはいずれの場合も個別の政党や政治活動への使用許諾はしておりません」と答えていた。
日本共産党中央委員会も「誤りに気づき直ちに削除したと報告を受けております」と回答したものの、謝罪について触れていなかった。