GoogleがPixelスマホやPixel Watch向け新機能「Feature Drop」の2023年3月分を提供開始!

Googleは13日(現地時間)、同社が開発・販売する「Pixel」ブランドのスマートフォン(スマホ)やスマートウォッチに提供する新機能「Pixel Feature Drop」( http://g.co/pixel/updates )の第11弾を提供開始したとお知らせしています。おおよそ3ヶ月ごとにリリースおよび案内されるPixel feature dropsですが、昨年12月に案内された第10弾に続いてとなります。新機能はすでに同日より順次提供が開始されており、今後数週間に渡って段階的に提供されるとのこと。

第11弾では最新フラッグシップスマホ「Pixel 7」や「Pixel 7 Pro」で対応していたより高速な夜景モードがチップセット(SoC)「Tensor」を利用した新しいアルゴリズムによって新たに「Pixel 6」や「Pixel 6 Pro」でも利用できるようになったほか、すでに紹介しているように「消しゴムマジック」がすべてPixelスマホで使えるようになっています。

また日本においてお店やサービスに電話をかけて保留になったとき、代わりに「Google アシスタント」が待機して担当者に電話がつながったら通知を受け取ることができる「Hold for Me」がアメリカやカナダ、オーストラリアに続いて利用できるようになるとのこと。対応機種は「Pixel 3」および「Pixel 3 XL」以降。

さらに「Pixel Watch」ではすでに案内されているように「転倒検出」機能が追加されるほか、新しいサウンドとディスプレイの設定によってオーディオとビジュアルの体験をより簡単にカスタマイズできるようになり、新たに色調補正とグレイスケールモードが追加され、より幅広い視覚の好みに合わせて画面を最適化することができるようになるということです。

なお、これらのPixel Feature Dropはソフトウェア更新や各アプリの更新によって順次提供され、Pixelスマホではすでにネットワーク経由によるソフトウェア更新(OTA)が提供開始されており、更新後のビルド番号はカナダ向けのPixel 4aが「TQ1A.230205.001.B2」、オーストラリアのTelstra向けのPixel 7とPixel 7 Proが「TQ1A.230205.001.A2」、アメリカのT-MobileとGoogle Fi向けの全機種が「TQ1A.230205.001.D2」、日本を含むそれ以外が「TQ1A.230205.002」となっています。


Pixelシリーズにはセキュリティーパッチが毎月提供されているほか、おおよそ3ヶ月ごとに新機能としてPixel Feature Dropが提供されており、第1弾が2019年12月、第2弾が2020年3月、第3弾が2020年6月、Android 11正式版のリリースを挟んで第4弾が2020年12月、第5弾が2021年3月、第6弾が2021年6月、Android 12の正式版リリースを挟んで第7弾が2021年12月、第8弾が2022年3月、第9弾が2022年6月が提供されてきました。

続けてAndroid 13の正式版リリースを挟んで2022年12月に第10弾が提供され、今回、さらに第11弾が提供開始されました。案内されている変更点は以下のようになっており、Pixel 4a以降のPixelシリーズにて順次提供されます。またソフトウェア更新ではPixel Feature Dropの他にもさまざまな機能改善や不具合修正も行われており、さらに脆弱性についても各セキュリティーパッチが提供されています。

(1)より高速な夜景モード(Night Sight)が対応機種拡大
昨年にPixel 7とPixel 7 Proでより高速化した夜景モードが導入されました。最新のFeature DropではGoogle Tensorを用いた新しいアルゴリズムによってPixel 6とPixel 6 Proでもより高速な夜景モードが利用できるようになり、低照度の写真をより速く撮影できるようになりました。そのため、明るい照明がなくても特別な瞬間を撮影することが可能となります。

(2)消しゴムマジックがすべてのPixelスマホで利用可能に
完璧な写真を撮るために邪魔な被写体が写り込まないようにしなければなりませんが、Google フォトアプリの消しゴムマジックを使えば、邪魔なものを簡単に取り除いたり、被写体の色や明るさを変更して写真にぴったりと溶け込ませることができます。



(3)Direct My Callで時間を節約できるように
ビジネスで電話をかけるときに長いメニューの音声案内のオプションに悩まされるのはもう終わりです。Pixel 4a以降に搭載されたDirect My Callを使えば、アメリカで最も人気のあるフリーダイヤルの多くに電話をかける際にメニューオプションが先に表示されるため、正しいオプション(内線番号)に素早くたどり着けます。



(4)健康やフィットネスを記録するゲームに磨きをかける
PixelはHealth Connectを内蔵しており、互換性のある健康やフィットネスといったアプリのデータを保存や接続、共有できるようになっています。Health Connectは製品上にデータを保存し、健康やフィットネスのデータを管理するためのコントロールセンターを提供します。そのため、どのアプリが製品上のヘルス&フィットネスデータを他のアプリと共有するか、複数のフィットネストラッキングサービスを実行するか、迷う必要はありません。



(5)スマホをロック解除することなくタイマーを確認可能に
ある製品でタイマーをセットしたときに、別の製品でも見れたらいいなと思ったことはありませんか?スマートデバイス「Nest」シリーズでタイマーを設定すると、PixelスマホのAt a Glanceにもカウントダウンを表示するようになります。タイマーが切れるとスマホにプッシュ通知が届くので、タップするだけでタイマーを無効にしたり、さらに1分追加したりできます1。




(6)Pixel Watchに転倒検知機能が追加
Pixel Watchに転倒検知機能が追加され、強く転んだことを検知して緊急サービスに接続できるようになりました。緊急サービスに接続されると、Pixel Watchは自動メッセージを再生し、どこにいても助けを求めることができます。また内蔵のモーションセンサーと製品上の機械学習(ML)によってPixel Watchは激しい運動や小さなつまずきからの回復などと激しい転倒を正確に区別し、不慮の緊急通報を最小限に抑えることができます。



(7)Pixel Watchをカスタマイズして自分好みの使い方が可能に
今後数週間のうちにWear OS 3以上にて新しいサウンドとディスプレイの設定によってPixel Watchでのオーディオとビジュアルの体験をより簡単にカスタマイズできるようになります。また新しい色調補正とグレイスケールモードによってより幅広い視覚の好みに合わせて画面を最適化することができます。

(8)より多くのPixel製品に役立つ既存の機能をより多くの国・地域、言語、機種に提供することも進めています。
・超広帯域デジタル自動車キーでは携帯電話をポケットや財布に入れておけば、車に近づいたり離れたりする際に自動的に車のロックや解除を行うことができます。また携帯電話をポケットに入れたまま車のエンジンを始動することもできます。この機能は今後数週間で利用可能になる予定です。
・Fast Pairは一部のChromebookで利用できるようになりました。Pixel BudsやFast Pair対応のBluetooth対応のイヤホンやヘッドホンを自動的に検出し、タップやクリックだけでChromebookとペアリングすることが可能です。
・Emoji Kitchenに新しい絵文字の組み合わせが追加され、マッシュアップやリミックス、ステッカーとしてGboardで共有できるようになりました。
・Pixel 7とPixel 7 ProのデュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)で2つのeSIMを使用できるようになりました。
・Hold for Meが日本で利用できるようになります。



記事執筆:memn0ck


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