KDDIとソフトバンクがデュアルSIMを利用した災害などの緊急用オプションを提供へ!

産経新聞は1日、KDDIとソフトバンクが1台のスマートフォン(スマホ)で2枚のSIMを使う「デュアルSIM」を活用した緊急時など向けの新しいオプションサービスを提供する方針を固めたと報道しています。2月2日(水)にも両者から正式発表されるとのこと。

例えば、KDDIの携帯電話サービスを契約している場合にソフトバンクの携帯電話回線を緊急時に使えるオプションサービスとしてKDDIが提供するという。これにより、障害などでKDDIの携帯電話回線が使えない場合にソフトバンクの携帯電話回線を使うことで回避できるとのこと。

また同様のオプションをNTTドコモや楽天モバイルも提供を検討しているとのことで、産経新聞ではKDDI 代表取締役社長の高橋誠氏が「大手各社にお互いにやりませんかと声をかけている」、ソフトバンク 代表取締役社長の宮川潤一氏が「価格をできるだけ抑えながら、皆さんで話し合いをして提供したい」とそれぞれ述べていると紹介しています。


総務省では昨今の移動体通信事業者(MNO)による大規模な通信障害が相次いだことを受けて他社回線に乗り入れる「事業者間ローミング」の議論が行われていますが、実現にはまだ時間がかかるとしてより早く提供開始できるデュアルSIMを利用したオプションを提供することになったようです。

新たに提供されるサービスはA社の携帯電話サービスを利用している場合にB社の携帯電話回線を利用できるSIM(SIMカードやeSIM)をA社の携帯電話サービスのオプションとして申し込めるという。

これにより、A社の携帯電話サービスが障害などで利用できない場合にB社の携帯電話回線が使えるため、緊急時に一時的にスマホの通話や通信が利用できない状況を回避できるということです。

もちろん、複数のMNOの携帯電話回線をそれぞれ別に契約すればこれまでも同様のことが実現できていましたが、最近ではMNOが販売するスマホもeSIMを含めたデュアルSIMに対応した製品が多くなっており、こうしたオプションを提供することによってより手軽に非常用の回線を保持できるようになります。

記事執筆:memn0ck


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