ひろゆき 2ちゃん裁判で賠償金2億獲得も再燃する自身の「30億円踏み倒し」疑惑
1月26日、巨大掲示板サイト「2ちゃんねる」の開設者である“ひろゆき”こと西村博之氏(46)が、同サイトをめぐる訴訟で勝訴したと報じられた。
産経新聞によると、ひろゆき氏は商標権を侵害されたなどとして管理業務を委託していた法人「レースクイーン」を相手に、「2ちゃんねる」の名称の使用差し止めと損害賠償を求めて提訴。2019年12月に下された一審判決では差し止めは認められたが、損害賠償請求は退けられたとのこと。
今般、知的財産高等裁判所は一審判決を変更し、レースクイーン社に2億1700万円の支払いを命じたという。同社がひろゆき氏を無断で運営から排除したと認定し、ひろゆき氏が得るはずだった広告収入を月額500万円と算定。2014年2月〜2017年9月にわたって損害が生じたと判断したという。
報道を受けてひろゆき氏は、《2ちゃんねるを乗っ取られて、裁判の結果が出るまで9年掛かってるわけだから、実質乗っ取ったもの勝ちだよね》とツイート。コメント欄には《9年間お疲れ様でした》《おめでとうございます》と、労いの声が相次いでいる。
いっぽう「2ちゃんねる」をめぐって、過去に誹謗中傷の書き込みを放置した管理者責任を問う裁判を抱えていたひろゆき氏。一部ネット上では、“損害賠償30億円を踏み倒した”と噂されている。
「金融庁は昨年8月、YouTubeで公開した投資初心者などに訴求するための対談動画にひろゆき氏を起用しました。しかし、彼の“踏み倒し疑惑”によって、金融庁を疑問視する声が相次いだのです。当時、鈴木俊一金融担当相(69)は会見で『報告を受けておらず、的確にお答えできない』と説明しましたが、現在までに動画は非公開となっています」(WEBメディア記者)
そうした経緯もあり、今回の判決に不服を唱える声も上がっている。
《そもそも自分の賠償金の支払い義務をバックレておいてこの訴えをしているという時点で厚顔無恥も甚だしい》
《当時の時代背景やら色々あるんだろうけど自身は賠償金払わずに相手には払えってのは…》
《自分が払うべき賠償はバックれてるのに、他人は訴えて金貰う気なの?》
■ひろゆき氏が説明していた“30億円踏み倒し疑惑”の真相
そんな疑惑について、ひろゆき氏は昨年6月にYouTube上で“真相”を明かしていた。
「僕、悪いとまったく思っていないんですよね。法が間違ってたよね、っていう派閥なんですよ」と主張し、こう説明した。
「日本って今の場合、プロバイダ責任制限法があって、Yahoo!でもmixiでもいいんですけど、何かしらの名誉棄損的な行為が起きました。で、その時は、『サイトの管理者が知らなかったら一切責任はありません』っていう法案があるんですよ。僕が『2ちゃんねる』をやってたときは、その法案がなかったんですよ。なので例えば、誰かが『ヒゲオヤジはクソである。死ね』って書き込んだとして、僕は一切知りませんでした。でも、そのことについて裁判を起こされていたら、僕が100%負けてたんですよ」
つまり、2001年にプロバイダ責任制限法が制定される以降は、“管理者側が知らなければ問題なかった”という。いっぽう「それ以前に裁判がありました」といい、賠償金を支払わなかった理由をこう語った。
「法律が間違っていたとしても、裁判というのはその時にある法律で判断しなければいけないので判決は出ます、と。判決で『お金を払ってください』というのが出るんですけど、(中略)『お金を払わなければいけない』という法律もないんですよ。
もともとプロバイダ責任制限法がない状況で、『そもそも僕に責任があるのがおかしいよね』と思うように、判決が出た場合に『お金を払わなければいけない』という法律もないので。少なくともどんな変な法律だとしても法律に従うべきであるというのであれば、“僕が負けたというのは正しい”。ということは、“僕が払わないというのも法律上アリ”なんですよ」
さらに、ひろゆき氏は「30億円」を請求されたことがなかったという。
「ひろゆきさんは2021年9月に出演した番組でも、“踏み倒し疑惑”について説明していました。訴える側は削除目的だけだと裁判を起こしにくいため、便宜上、損害賠償金を請求した場合が多かったようです。支払いは10年間で時効成立となりましたが、賠償金を請求されることはなかったようです。一般的に判決では賠償金を支払わなかった場合に、利子が記載されていることが多くあります。そのため、賠償金の総額と10年間分の利子を合わせて“30億円”と噂されるようになったといいます。ひろゆきさん自身は、『何十億円払えという判決を受けたことはない』と話していました」(前出・WEBメディア記者)
いまだに“疑惑”がつきまとうひろゆき氏。それほど影響力が強いということだろうか。