「十勝のティラノサウルス」は幼獣の頃からスケートを嗜んでいるらしい 見事な滑りに反響「氷河期をEnjoyしておられる」
「十勝のティラノサウルスは幼獣の頃からスケートを嗜んでいるので、上手に滑れます!」
2023年1月17日、そんな呟きと共に投稿された動画が、ツイッターで注目を集めている。
遥か昔に絶滅したはずのティラノサウルスが、スケートっていったいどういうこと......?
そんな疑問は、実物を見れば解消されることだろう。
十勝のティラノサウルスは幼獣の頃からスケートを嗜んでいるので、上手に滑れます!※マイスケートを持っている成獣も多い pic.twitter.com/zaHBWs3OpL
— こばと【伴走型のWEB屋】ゾンビ中の人 (@ko810ch) January 17, 2023
時折その尻尾を氷上にぶつけつつも、すいすいと軽やかに滑っているのは、緑色のティラノサウルスだ。
最後にキュッと止まると、カメラに向けて手まで振ってくれて、なんだか上級者の余裕を感じる。
このティラノサウルス、いったいナニモノ? Jタウンネット記者は20日、投稿者のこばと(@ko810ch)さんに話を聞いた。
ティラノサウルスレースに向けて、トレーニング中
こばとさんによると、スケート上手なティラノサウルスは、こばとさん自身だ。
この日、ティラノサウルス姿で滑っていたのは、2月26日に地元・帯広市で開催される「ティラノサウルスレース」のトレーニングのためだと、「十勝っぽいことをしたい」という思いからだという。
ティラノサウルスレースとは、ティラノサウルスの着ぐるみを着てレースするという、昨年くらいから各地で行われている催しである。なお、北海道だからと言ってスケートでレースするわけではないので、あしからず。
見事な滑りを見せてくれた十勝のティラノサウルス・こばとさんだが、スケートにチャレンジするのはかなり久々。最後に滑ったのは10年以上前で、物置から引っ張り出してきたスピードスケートのブレード(刃)もずっと前から研いでいなかったという。
それでも上手にスケーティングできるのは、「幼獣」のころに取った"杵柄"なのだろうか? 記者が訪ねてみると、こばとさんは、
「スピードスケートは小学生の頃、学校のスケート少年団に所属し、地域の大会に参加する程度のレベルでした。大したことはないです。中学校からは体育の授業でフィギュアをしました」
と答えた。道民にとっては珍しくないことなのだろうか? 関東育ちのJタウンネット記者には「大したレベル」のように思えるが......。
「手足が短い」「視界が曇る」
ところで、こばとさんは「幼獣」だったころ人間の姿をしていたため、ティラノサウルスの姿でスケートをしたのはこれが初めて。軽快でキュートな滑りからは微塵も感じられなかったが、特徴的なフォルムならではの苦労もあったという。
「ティラノサウルスを着て滑るのは、股が短くて、コーナーで足をクロスするのが難しかったです。
左手を腰に回したかったのですが、手が短くて届きませんでした。
ティラノサウルスはすぐに曇るので視界が悪いですよ」(こばとさん)
今回の動画に対し、ツイッターでは1万7000件を超えるいいね(23日夕時点)のほか、
「動き軽やか、かわいい!」
「面白いティラノサウルスですね。 雪が解けたら、次はどんなスポーツをするんでしょうか?」
「最近の恐竜は寒さにも強いのか......」
「氷河期をEnjoyしておられる」
といったコメントが寄せられるなど、注目を集めている。多くのユーザーからの「ティラノサウルス愛」溢れる声の中で、こばとさんの印象に残ったのは「(十勝のティラノサウルスは幼獣の頃からスケートを嗜んでいるので)だから氷河期乗り越えて現代まで生き残ってたんだな〜」というもの。
「北の大地で寒さに順応(進化)したティラノサウルスが居るって考えたら、ロマンがありますよねー」
とこばとさんは語った。
ちなみに、2月26日のティラノサウルスレースは帯広畜産大学体育館で開催される。ツイッターで他地域の「ティラノサウルスレース」を見て、参加したいと思っていたこばとさんが主催者である「とかち子育て支援センター」のスタッフに相談したところ、実現することとなったそう。
熱意あふれるこばとさんサウルスはきっと、レースでも素晴らしい走りを見せてくれることだろう。