池田秀一『ONE PIECE』大ヒットでシャンクスの認知度の高さを実感
『ONE PIECE FILM RED』でシャンクス役を務めた声優・池田秀一が15日、丸の内TOEIにて行われた映画の終映直前舞台あいさつに出席した。昨年8月に公開された同作が、約半年にわたるロングラン、興行収入190億円を超える大ヒットを記録。1999年スタートのアニメ「ONE PIECE」からシャンクスに声を当てる池田は、「結構知られているキャラクターだったんだな」と驚いたことを明かした。この日は田中真弓(ルフィ役)、名塚佳織(ウタ役)、谷口悟朗監督も登壇した。
原作者・尾田栄一郎が総合プロデューサーを務めた『ONE PIECE FILM RED』は、アニメ「ONE PIECE」シリーズの劇場版第15弾。別次元と評される歌声を持つ歌姫・ウタが、赤髪海賊団を率いる四皇・シャンクスの“娘”であるという事実が発覚するところから、物語がスタートする。
昨年8月6日の封切りから約半年となったこの日、改めて満員の客席の前に立った池田は「シャンクスというキャラクターと巡り会ってから20数年が経ちましたが、こうして皆さんとお会いできるのはこの映画が初めてでした。とても光栄なことです」としみじみ語る。
さらに「テレビシリーズは1,000話を超えるなか、シャンクスは多分、20話〜30話ぐらいしか出ていないと思うんです」と語ると、「正直僕はあまり(シャンクスのことが)詳しくないんです。『シャンクスって良い人?悪い人?』と聞かれてもわからないんです」と発言し、田中らをずっこけさせる。それでも池田は、「映画が公開され、多くの人から声を掛けられて『結構知られているキャラクターなんだな』と実感しました。改めて今回の映画でシャンクスをやらせていただき、ちゃんとしなければいけないと責任を感じています」と発言し、客席を笑わせていた。
イベント当日は田中の68歳の誕生日であり、名塚からサプライズで花束が贈られる演出も。池田は「原作も最終章に突入しました。これまで20数年頑張ってきたけれど、もう少し頑張ってください」と田中にエールを送ると、田中は「あの、物語わかっています?(ルフィがシャンクスに)麦わら帽子を返しに行くんでしょ。あなたも頑張ってください」と逆に叱咤されると、池田は「お待ち申し上げています。もうちょっと頑張りましょう」と誓い合っていた。(磯部正和)