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家族で動画や写真を共有する無料サービス「ウェルノート(wellnote)」が、2022年12月27日付でサービスを終了すると発表した。しかし、これまでアップしてきた写真や動画を一括でダウンロードする機能がないことから、利用者からは「突然のサービス終了がつらい」「育児日記8年分が消える」など衝撃が広がっている。

「ウェルノート」は2011年にリリースされ、利用者の中には10年以上愛用していた人も。ツイッターでは「10年が無になる」「10年続いたサービスの終了予告が1カ月前もありえない」といった声が相次いでいる。

法的にはどう考えられるのか。「ウェルノート」の一般会員向け会員利用規約を見ると、下記のように、会社側は投稿内容の保存義務を負わず、廃止による損害も責任を負わないとしている。

「当社は、投稿内容の保存義務を負いません。利用者は、自らの投稿内容については、定期的にバックアップをとるなど、自らの責任において保存して下さい。利用者の投稿内容が失われた場合にも、当社は一切責任を負いません」

「当社は、本サービスの全部又は一部を廃止することができます。この場合、当社は会員及び電子メールアドレスの知れている利用者に対して、本サービスの全部又は一部を廃止する旨及び当該廃止の時期を事前に通知するものとします」

「当社が、本サービスの全部又は一部を廃止した場合であっても、当社は、利用者において当該廃止により被った損害につき、一切の責任を負いません」

消費者問題に詳しい岡田崇弁護士は「今回のサービスは無料ですし、事業者側が損害賠償義務を負う可能性は低いと考えられます」と話す。ネットサービスで突然サービスが終了することは今後も起こり得る。利用者は大切なデータはローカル保存したり印刷したりするなどの自衛が求められるのだろう。