立憲・尾辻氏、大阪駅のイラスト広告めぐり声明「性の商品化に無自覚」、殺害予告には法的措置も
女性キャラクターが描かれたポスターをめぐり、立憲民主党所属の前衆議院議員・尾辻かな子氏が11月26日にツイッターで投稿した内容が物議を醸している。尾辻氏は11月28日、あらためてコメントを発表し、「性の商品化」と批判。自身への殺害予告が出たことについて、法的措置をとることも明らかにした。
●「女性の性的なイラストが堂々と駅出口で広告になるのか…」
話題となったポスターは、JR大阪駅の御堂筋口付近に設置されたもの。対戦型麻雀ゲーム「雀魂(じゃんたま)」とテレビアニメ「咲-Saki-全国編」とのコラボポスターだ。
女性の身体を強調したイラストに対し、尾辻氏は「こんな広告が…。2022年の日本、女性の性的なイラストが堂々と駅出口で広告になるのか…」とツイート。これに対して、賛否両論さまざまな意見が寄せられた。
事態はそれだけではおさまらなかった。尾辻氏は28日にツイッターを更新。殺害予告などの脅迫のほか、LGBT(セクシュアルマイノリティ)に対する誹謗中傷とも受け取れるメッセージが届いたことを明かした。尾辻氏自身もレズビアンであることをカミングアウトし、LGBT政策情報センターの代表理事として活動している。
このツイートに対し、脅迫メールを送る行為について疑問視したり、尾辻氏を心配したりする声が多方面からあがった。
●「日本のジェンダー平等が達成されていないことを示す一つのシーン」
尾辻氏は、28日にツイッター上でコメントを発表。
ポスターが設置された御堂筋口の改札通路は「多くの人が通行する公共空間」であるとし、「その公共空間への広告が、例えば今回は、バニーの服を着、その服が脱げかけている、胸、太もも、股間のきわどい露出など、女性の性の商品化に無自覚であることを示していると思いました。環境型ハラスメントの類型にもあたり得る」と綴った。
また、今回の広告は「日本のジェンダー平等が達成されていないことを示す一つのシーンである」と思ったこと、その驚きをツイートしたことも明かした。
一方、作品を楽しむことに異論はなく、広告を法律や条例で規制することについては、慎重な立場を示した。自身に送られた脅迫や殺害予告については、法的措置をとるという。