ispace「HAKUTO-Rミッション1」打ち上げ予定日を11月30日に変更
【▲ ispace「HAKUTO-R」ミッション1のペイロード一覧(Credit: ispace)】
株式会社ispaceは11月24日、同社の月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション1について、打ち上げ予定日が変更されたことを発表しました。新たな打ち上げ予定日は、日本時間2022年11月30日17時39分(米国東部標準時同日3時39分)です。
HAKUTO-Rミッション1の無人月着陸船はスペースXの「ファルコン9」ロケットに搭載され、米国フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地第40発射施設から2022年11月28日に打ち上げられる予定でした。ispaceによると、同じ射場から先行して打ち上げられる予定の他社ミッションが天候不順の影響により延期されたため、HAKUTO-Rミッション1の打ち上げ予定も変更された模様です。
HAKUTO-Rはispaceによる民間主導の月面探査プログラムで、ミッション1は同社が開発した月着陸船による初の月面着陸ミッションとなります。同社によると、月着陸船にはペイロードとして以下の7つが搭載されています。
・日本特殊陶業株式会社(HAKUTO-Rコーポレートパートナー)の固体電池
・アラブ首長国連邦(UAE)ムハンマド・ビン・ラシード宇宙センター(MBRSC)の月面探査車「Rashid」
・株式会社タカラトミー等が開発した変形型の月面探査ロボット「SORA-Q(LEV-2)」
・カナダのMCSS社が開発した人工知能(AI)を用いたフライトコンピューター
・カナダのCanadensys社のカメラ
・HAKUTOのクラウドファンディング支援者の名前を刻印したパネル
・サカナクションの「SORATO」(HAKUTO応援歌)の楽曲音源を収録したミュージックディスク
※…HAKUTOは民間初の月面無人探査を競うコンテスト「Google Lunar XPRIZE」に日本から参加したチームで、HAKUTO-Rの前身にあたる。Google Lunar XPRIZEは勝者がないまま2018年に終了。
HAKUTO-Rミッション1に関する新たな情報は、発表があり次第お伝えしていきます。
Source
ispace - ispace、ミッション1の打ち上げ予定日を2022年11月 30日に変更
文/sorae編集部