アニメ業界に入りたい10代へ『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督が伝える「今、やっておくこと」
アニメーション監督の谷口悟朗さんが、8月10日(水)放送のTOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」にゲスト出演。『夢の職業シリーズ~アニメーション監督編』と題し、公開中の映画『ONE PIECE FILM RED』の監督を務める谷口さんに、アニメーション業界や映画監督を目指す10代のリスナーから届いた質問や相談にアドバイスしてもらいました。
――絵が描けないから「アニメは無理だよね」と思っていた
こもり校長:監督は、いつごろからアニメーション監督になろうと思われたのですか?
谷口:実は、高校生ぐらいのときに「アニメやってみたいな」と思っていたんです。でも絵が描けないから「アニメは無理だよね」と思っていたんです。そのあとに私は、実写のほうに進んだんですよね。舞台だったり映画の撮影助手をやったりしていたんですけど、あるとき「アニメだけやってないな」と思ったんです。それで、「ちょっとだけアニメをやってみようかな」と思ってアニメ業界に入ったら、そのままずっと残ることになっちゃったという。
こもり校長:じゃあ、10代のころに思った原点に戻ってきた感じなんですね。
谷口:そうですね。
◆10代リスナーが谷口監督に質問
――今のうちからアニメの知識は必要?
【私はアニメが大好きで、いつかアニメに関わる仕事がしたいと思っています。でも好きなだけで、知識は全然ないので不安です。今、やっておくこと、知っておいたほうがいいことを教えてください】(15歳)
谷口:まず、アニメに対する知識は、いまはなくていいですよ。まったく問題ないです。どうしてかというと、私もアニメの知識が何もない状態でアニメ業界に入ってしまっているので。アニメ業界で働きながら、「アニメの作り方」という本を読んでたくらいですから。
こもり校長:へぇ〜!
谷口:「どうやってアニメって作るんだろう?」と思いながら、本を読んで勉強しながら実際に働いていたので(笑)。
ぺえ教頭:すごい!
谷口:アニメ業界って、日進月歩で技術が変わっていくんですよ。CGが入ってきたりとかね。その時代時代のところで使用される技術って違うんですよ。だから、いまやっておいてほしいのは……遊ぶことです。全力で遊んでいてほしい!
こもり校長:ほぉー!
谷口:それは、歌を聴くとかネットを見るとかでもいいです。自分がいま興味があることを全力で遊ぶ、という経験をしておいてほしいんですよね。その経験が、いずれ職業に就いたときに、自分を支えてくれる大事なものになるんですよ。勉強なんていつでもできる! でも、その年齢でしかできないことがあるんだ! それをやってほしいですね、プラスになるから。
ぺえ教頭:いいメッセージだね。
こもり校長:全力で“今”を生きちゃおう! 楽しんじゃおう!
――日々の生活で意識していること
【何かをゼロから作るときって、当たり前だけど大変じゃないですか。日々生活してる上で、意識していることがあったら教えてほしいです!】(16歳)
谷口:大先輩から教えてもらったやり方があるんですけど、「CMを見ろ!」と言われたんです。テレビに限らずウェブ上のものでもいいんですけど、CMというのはその時代のセンスやお客さんに求めるものがいちばん凝縮されているんですよ。
ぺえ教頭:たしかに!
谷口:CMって30秒とか1分とかですよね。長い作品をいっぱい見るぐらいだったら、CMを見たほうが、短い作品でその時代のエッセンスがガーン! と手に入るんです。
ぺえ教頭:すごく時代とともに変化するもんね。
谷口:だからCMを見ていくと、結果的にはその時代に求められているものが何なのか、がわかるようになってくるんです。
ぺえ教頭:そうかも〜……!
こもり校長:「たしかに!」と思ったなぁ。
谷口:それと同時に、そういった時代を乗り越えて受け継がれていく小説だったり、昔からの映画だったり舞台だったりとかを一緒に見ていくのが大事ですね。そうすると、いまの時代を知ることもできるし、長い時間を経てどういう作品が生き残るのかも知ることができていいと思います。
ぺえ教頭:すべての回答が素晴らしい……!
この日の放送では、映画『ONE PIECE FILM RED』について、今回のストーリーになった経緯や、劇中のキャラクター・ウタの歌唱部分を担当したAdoさんからのメッセージ。24年前に谷口さんが監督を務めた『ONE PIECE 倒せ!海賊ギャンザック』制作時のエピソードなどが届けられました。
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聴取期限 2022年8月18日(木)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:こもり校長、ぺえ教頭
放送日時:月〜木曜 22:00〜23:55/金曜 22:00〜22:55
番組Webサイト ⇒ https://www.tfm.co.jp/lock/
ゲストの谷口悟朗監督と、パーソナリティのこもり校長、ぺえ教頭
――絵が描けないから「アニメは無理だよね」と思っていた
こもり校長:監督は、いつごろからアニメーション監督になろうと思われたのですか?
谷口:実は、高校生ぐらいのときに「アニメやってみたいな」と思っていたんです。でも絵が描けないから「アニメは無理だよね」と思っていたんです。そのあとに私は、実写のほうに進んだんですよね。舞台だったり映画の撮影助手をやったりしていたんですけど、あるとき「アニメだけやってないな」と思ったんです。それで、「ちょっとだけアニメをやってみようかな」と思ってアニメ業界に入ったら、そのままずっと残ることになっちゃったという。
こもり校長:じゃあ、10代のころに思った原点に戻ってきた感じなんですね。
谷口:そうですね。
◆10代リスナーが谷口監督に質問
――今のうちからアニメの知識は必要?
【私はアニメが大好きで、いつかアニメに関わる仕事がしたいと思っています。でも好きなだけで、知識は全然ないので不安です。今、やっておくこと、知っておいたほうがいいことを教えてください】(15歳)
谷口:まず、アニメに対する知識は、いまはなくていいですよ。まったく問題ないです。どうしてかというと、私もアニメの知識が何もない状態でアニメ業界に入ってしまっているので。アニメ業界で働きながら、「アニメの作り方」という本を読んでたくらいですから。
こもり校長:へぇ〜!
谷口:「どうやってアニメって作るんだろう?」と思いながら、本を読んで勉強しながら実際に働いていたので(笑)。
ぺえ教頭:すごい!
谷口:アニメ業界って、日進月歩で技術が変わっていくんですよ。CGが入ってきたりとかね。その時代時代のところで使用される技術って違うんですよ。だから、いまやっておいてほしいのは……遊ぶことです。全力で遊んでいてほしい!
こもり校長:ほぉー!
谷口:それは、歌を聴くとかネットを見るとかでもいいです。自分がいま興味があることを全力で遊ぶ、という経験をしておいてほしいんですよね。その経験が、いずれ職業に就いたときに、自分を支えてくれる大事なものになるんですよ。勉強なんていつでもできる! でも、その年齢でしかできないことがあるんだ! それをやってほしいですね、プラスになるから。
ぺえ教頭:いいメッセージだね。
こもり校長:全力で“今”を生きちゃおう! 楽しんじゃおう!
――日々の生活で意識していること
【何かをゼロから作るときって、当たり前だけど大変じゃないですか。日々生活してる上で、意識していることがあったら教えてほしいです!】(16歳)
谷口:大先輩から教えてもらったやり方があるんですけど、「CMを見ろ!」と言われたんです。テレビに限らずウェブ上のものでもいいんですけど、CMというのはその時代のセンスやお客さんに求めるものがいちばん凝縮されているんですよ。
ぺえ教頭:たしかに!
谷口:CMって30秒とか1分とかですよね。長い作品をいっぱい見るぐらいだったら、CMを見たほうが、短い作品でその時代のエッセンスがガーン! と手に入るんです。
ぺえ教頭:すごく時代とともに変化するもんね。
谷口:だからCMを見ていくと、結果的にはその時代に求められているものが何なのか、がわかるようになってくるんです。
ぺえ教頭:そうかも〜……!
こもり校長:「たしかに!」と思ったなぁ。
谷口:それと同時に、そういった時代を乗り越えて受け継がれていく小説だったり、昔からの映画だったり舞台だったりとかを一緒に見ていくのが大事ですね。そうすると、いまの時代を知ることもできるし、長い時間を経てどういう作品が生き残るのかも知ることができていいと思います。
ぺえ教頭:すべての回答が素晴らしい……!
この日の放送では、映画『ONE PIECE FILM RED』について、今回のストーリーになった経緯や、劇中のキャラクター・ウタの歌唱部分を担当したAdoさんからのメッセージ。24年前に谷口さんが監督を務めた『ONE PIECE 倒せ!海賊ギャンザック』制作時のエピソードなどが届けられました。
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聴取期限 2022年8月18日(木)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:こもり校長、ぺえ教頭
放送日時:月〜木曜 22:00〜23:55/金曜 22:00〜22:55
番組Webサイト ⇒ https://www.tfm.co.jp/lock/