HOUSTON, TEXAS - JULY 01: Shohei Ohtani #17 of the Los Angeles Angels hits a home run in the first inning a at Minute Maid Park on July 01, 2022 in Houston, Texas. (Photo by Bob Levey/Getty Images)

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 エンゼルス・大谷翔平投手(27)は1日(日本時間2日)に敵地で行われたアストロズ戦に「3番・DH」で先発出場。1回の第1打席に2試合ぶりとなる豪快な18号ホームランを放った。

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 初回二死で迎えた第1打席、大谷はフルカウントからハビアーのスライダーを完璧に捉えると右翼スタンド2階席へ飛び込む豪快アーチをマーク。この試合でメジャー通算500試合目の出場と節目を迎えていたが、自らの記録を祝うような一発となった。

 6月の大谷は投手として5試合に登板し、4勝1敗、防御率1・52、打者としても月間打率・298、6本塁打、17打点、21日のロイヤルズ戦では2本塁打を含む自己最多の1試合8打点をマークするなど、投打ともに絶好調だった。

 夏男としても知られるだけにこのまま好調をキープしてもらいたいが、気になるのは最近の大谷の表情だ。この日も本塁打を放った際にダイヤモンドを一周したときにも笑顔はなかった。ベンチに戻って恒例のハットをかぶってナインから祝福を受けるセレモニー時も表情は硬いまま。

 昨年の同時期に本塁打を量産させていたときのはじけるような笑顔を今は見ることができない。

 一つにはもどかしいチーム状況もある。この日のチーム得点は大谷のソロのみ。この日先発したハビアーは大谷に許した1発以外、安打を許さず自己最多14奪三振でエンゼルス打線を完全に封じ込めた。チームは1ー8とアストロズに惨敗。豪快アーチも空砲となり、孤軍奮闘が続く。

 先発し、7勝目をあげた29日(同30日)のホワイトソックス戦。毎回の三振を奪う11奪三振と三振ショーを繰り広げたが、6回二死での降板に大谷は納得のいかない表情を見せた。この時点で今季最多タイとなる108球。地元エンゼル・スタジアムのファンからは惜しみない拍手も送られたが、大谷はベンチでのハイタッチを拒否、勝利投手時に恒例の地元テレビのインタビューも断るなど、終始、不完全燃焼の様子だった。

 元々「常に試合に出たいタイプ」(メジャー関係者)の大谷の二刀流をめぐっては、良き理解者であったマドン監督が電撃解任されて以降は、新体制となったベンチと意見が異なるときも出てきた。

 チーム状況はなかなか上向かず、プレーオフ進出を目指す大谷にとっては厳しい状況が続く。モチベーションをどこに持っていくのか。今や全米が注目するスラッガーとなった大谷の今季は自分自身との戦いが続きそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]