松山洋さんのツイッター(@PIROSHI_CC2)より

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ゲーム会社・サイバーコネクトツー(福岡市)の代表取締役を務める松山洋氏が2022年5月9日、タクシー配車アプリ「GO」を利用した際の思わぬトラブルをツイッターで明かした。

同アプリでは行き先の指定が可能となっている。しかし自身が設定していたのは他県の同じ地名だった。気付いたころには目的地を遠く離れ、軌道修正するも運賃が6万円を超えたという。

「そうして悲劇は始まった」

松山氏は9日未明から、11ツイートに渡り顛末を明かした。初めに次のように投稿した。

「GW最終日、板橋区にある友人宅でしこたま飲んで食べて深夜25時30分、そろそろ帰るかとタクシーGOアプリで車を手配して乗り込む。
『大井町まで』
もうめっちゃ眠い。なんならちょっと寝てた。けどタクシーに乗ったらもう安心。後は着いたら運転手さんが起こしてくれる。そうして悲劇は始まった」

乗車から1時間ほど経過したころ、松山氏は若干の違和感を覚えたという。

「そういや乗車時に運転手が『高速で1時間くらいですね』って言ってた気がする」と振り返り、「いつもそんなにかかってた?」としつつ、「あー、前にも車で移動したことはあるけどその時は友人も一緒だったからな、お喋りしてると時間は早く過ぎるもんだ」と一度は納得した。

しかし運賃メーターが3万円を超え、異変に気づく。松山氏が「大井町に向かってますよね?」と尋ねると、「向かってます、もうすぐです」などと返答があった。

行き先は松山氏がアプリで指定していたという。

その後、自身のスマホで現在地を調べると小田原まで来ていた。「運転手さん、ここどこですか?(涙目)」。尋ねる松山氏に運転手は「え?」。目的地は東京都品川区の大井町だと告げると、運転手はもう一度「ええっ!?」と驚いた。

改めてアプリを確認したところ、行き先に設定していたのは他県の同じ地名。神奈川県の大井町だった。「ふう、そーゆーことか」と状況を理解し、正しく再設定を行ったとする。

運転手の反応については、「完全に動揺しているのがわかる。(後部座席からでも明確に)」。この時点で、投稿の添付画像に写る運賃メーターは3万6770円を示す。

続く投稿では4万440円。高速道路を走行しているため即座に折り返すことができず、料金は上昇していった。

松山氏は「運転手さんがずっと謝っている」とする一方、「しかしこの場合に本当に悪いのは一体誰だろうか?」「たぶん今回のケースに犯人がいるとすればきっと容疑者は俺だ」などという。

最終金額は6万2690円

高速道路を乗り直し、東京に向けて再出発した。運賃メーターは5万5630円となる。松山氏は、

「もうメーターを見たくない。運転手さんがずっと謝りながら車を飛ばしてくれている。俺も全力で謝っている。こうなるともう誰も悪くないと思う」

と伝える。さらに、「明日の朝に本社の経理担当者になんて言って謝ればいいんだろうか」「え、これって自分のカードでは切れないよね?アプリに登録してあるカードから明細が来るんだよね?絶対にバレる。いやよそう、全部受け止めよう」などと投稿。

最終金額は、6万2690円に達したという。松山氏はこのように述べた。

「明日の朝はまずオンライン土下座からスタートしよう。本当に申し訳ございませんでした」
「寝ぼけて他県の大井町を入力してしまったワタクシの完全なる落ち度でございます。海より深く反省します」

そして、午前3時49分に「ようやく(品川区)大井町のいつものホテルに到着しました」とツイート。「完全に酒は抜けてシラフです。もはや寝れないテンションになってしまいました」という。

また、「けど遅刻は出来ない。なぜならオンライン土下座が待っているから。前向きに寝よう。土下座の練習してから」と笑いを誘う。

同日の朝を迎え、松山氏は経過を報告した。下記のように反省の意を表している。

「朝から本社の経理担当者にオンライン土下座をしてアプリのカード決済を個人から引き落とすようにお願いしました。悪いのは100%ワタシですしね。以後気を付けます」

発端となった投稿は1万件以上のリツイートや3万2000件超の「いいね」を集め、「気の毒過ぎて笑ってしまった」「ネットが便利なった故に起きた悲劇ですね」「タクシー乗る時気をつけよう」などの声が寄せられている。