隠れ家デートならココへ！住宅街にひっそり紛れた、寛ぎの良店5選
中目黒駅から山手通りを左に少し歩いた、東山方面には住宅街の中に名店が潜んでいる。
このあたりは大企業の社長や業界人が住む、ラグジュアリーで上品なエリアなのだ。
落ち着いた雰囲気は飲食店も同じ。内装も料理もあえて華美ではなく、上質なクオリティを誇る。
そんな、心から大人がホッとできる、とっておきの良店を厳選！
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※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。
1．上質な和の空間で春の鍋をいただく、大人な時間
『割烹 藤』
東山一丁目交差点の少し先を曲がった、暗い路地に灯る光。ここに、知る知る人ぞ知る和食店が誕生した。
プライベート感満載の一軒の魅力に迫る。
住宅街の一角に誕生した、まだ見ぬ新店。食べ慣れた大人を誘うデートであるならば、そんなチョイスが良い。
それが趣ある佇まい、そして粋な料理をそろえるのであれば、なおさらだ。
モダンな和風の暖簾と、落ち着いた木を基調とした建物が目を引く『割烹 藤』。
真っ暗な住宅街に映える、和の雰囲気漂う木造の入口が印象的で、玉砂利を敷いたアプローチや大きな白い暖簾が今宵の特別感を醸し出す。
ダークトーンで落ち着いた内装と肩肘張らずに訪れられる価格帯、そして、東京でも稀有な“桑名のはまぐり”を食べさせる、という嬉しい要素がこの店には揃っている。
はまぐりから滲み出る出汁の旨みが、ふたりの心を解きほぐす
27歳という若さの店主・加藤俊吾さんは、三重県桑名の出身。実家も和食店とあって、子どもの頃から料理に親しみがあった。
東京へ出荷されることはほとんどないという希少な“桑名のはまぐり”も、実家のつてで手に入る。
伊勢湾の内海で育つ大ぶりのはまぐりの美味しさを最大限に引き出す食べ方が、このしゃぶしゃぶだという。
「三重県桑名産はまぐりしゃぶ」（3,300円／2名分）は、希少な国産はまぐりの中でも一級品として名高い、桑名産のみを使用。
ぷっくりと身が詰まり、旨みが強い。開いた貝を、木製の洗濯ばさみでつまんで食べるのが地元スタイルだそう。
希少なはまぐりの旨みに高まり、優しい味わいの出汁で身も心も温まっていく。
駅までの少し長い帰り道も、ふたりの距離を縮めるための大切な時間になるはずだ。
「森のレバ刺し」（770円）は、まるでレバーのような見た目と食感だが、正体は天然の“あみたけ”というきのこの一種。
塩漬けのあみたけを水で戻し、ごま油ベースのタレで味付けした、酒のつまみに最適な一品。
材料は蕎麦とからすみのみ、というシンプルな「贅沢の極 からすみ蕎麦」（1,320円）は、冷製で仕上げた。
障子で仕切られた個室は、4室用意。
一番奥の2名専用個室は、隣り合って座る、珍しい個室スタイル。誰にも邪魔されないこの空間ならば、ふたりの距離はおのずと近付いていく。
靴を脱いであがる『割烹 藤』の掘りごたつで鍋をいただくふたり。
個室となっているが、仕切りが障子なので圧迫感がなくくつろげる。
オリジナルサワーが充実！
左が「自家製レモンシャーベットのレモンサワー」650円。右は「自家製山椒ハイボール」650円。
料理に合う、さっぱりとした味わいのお酒を多数用意する。
繁華街の脇道で出合う、シンプルで美味なるイタリアン
2．洗練された大人が集う人気店でしっとり語らう優雅な夜
『Audace』
繁華街からすぐだが、一本入れば喧騒から隔離された一角が現れる。
そこにあるのは、洒脱だが気取らない雰囲気で、我が家のようにくつろげる良店だ。
大切な人を連れて行きたくなる温もりと品を兼ね備えた空間
店のエントランスは、その日のデートの“掴み”となる重要なもの。
ガラス張りで洗練された洒脱さを備える『Audace』であれば、今宵の掴みは完璧ともいえる。
店に入れば、まるで邸宅のダイニングのような大きなテーブルが目に入る。
14名掛けのインパクト絶大なダイニングテーブルが中央を占拠し、通常のレストランとは異なる雰囲気だ。
そして、ナチュラルテイストの店内と開放的な高い天井が、くつろぎ感を助長する。
さらに、料理のクオリティも格別。
参宮橋の人気イタリアン『レガーロ』の姉妹店として、料理にはそのDNAがしっかり受け継がれている。
つながりのある生産者から届く季節性ある食材はもちろん、乱獲を控えたサステナブルな魚介を使うなど、時代の最先端の感性で料理に向き合うという点も大人の心をとらえる大きな要因だ。
爽やかな色合いのパスタから春の訪れを感じる
旬の野菜をふんだんに取り入れたメニューが豊富に登場。
春の定番「鹿児島県産筍の炭火焼き」は、新物の筍をダイレクトに味わう炭火焼き。
パルミジャーノを使ったチーズのソースと、ほうれん草をベースに青のりやバター、魚醤コラトゥーラを使ったソースを添えた。
「鹿児島県指宿産空豆のスパゲッティカルボナーラ」。
甘みが濃いそら豆は、サッとゆでたあとに、表面をカリッとさせるために軽く焼き付けている。ペコリーノチーズとの相性も抜群。コースより。
「北海道産十勝若牛フィレの炭火焼き トンナートソース」は炭火でゆっくりと火を入れた、あっさりした旨みのフィレ肉。ケッパーと卵黄を使ったツナソースとの相性が抜群。
すべて「アウダーチェをもっと楽しむコース（7品）」7,150円より。
さらに、ワインペアリングが3,000円〜と、手軽に楽しめる価格設定なのも嬉しい。
イタリアワインのみ用意。
ナチュラルワインやオレンジワインなど、感度高きワインも多数。ペアリングは3杯3,000円〜。
全面のガラス窓が特徴的。温かみのある明かりが店の外にも伝わる
大テーブルを囲む、家の食卓さながらの温かい雰囲気と、丁寧な接客が大人たちの心を解きほぐす。
通い続けたくなるのは、まさにこんな店。
そんな一軒に出合えた喜びを、ふたりで分かち合いたい。
ジャンルレスで自由な絶品料理に、身を任せよう！
3．ガレージの上で垣間見える抜群のセンスに、大人も癒される
『nou』
東山、野沢通りの手前に一昨年オープンして以来、多くの人の心を掴む一軒がある。
階段を上った先に広がる、癒しの空間とは。
思わず人に教えたくなる、仕掛けに満ちたレストラン
お店の下は自動車の整備工場のため、夜は静か。初めてなら戸惑うこと必至。
ゆえに、『nou』へ行くなら店内で待ち合わせるのではなく、一緒に向かいたい。
階段を上り、扉を開けると、その完成度の高い世界観に驚くはずだ。
まず、ドライフラワーに潜ませたハーブの香りがふわり。
欅の一枚板のカウンター席に座れば、水代わりのハーブティが置かれ、そこからも心地よい芳香が。
ゆったり過ごせるのは、左奥の2席
気持ちが整ったところで、料理がスタートする。
旬の国産食材、中でもシェフの郷里・千葉県の契約農家から届く野菜にこだわり、その持ち味を引き出す調理法で供される。
ゆえに料理は春巻きあり、グラタン仕立てありと、ジャンルレス。新鮮な野菜は驚くほど味が濃厚で、目を瞑って味わいたくなる。
「料理は、その日に入った食材から構成します」とオーナーの板垣 亮さん。
その自由な感じが今っぽく、何度訪れても新しい料理に出合える。
同様に、国産にこだわったワインは優しい味わいが中心で、料理の魅力をグッと引き立てる。
猪は春巻きで中華風に！
「猪と干野菜の春巻き」。
猪は角煮にし、その旨みと脂を野菜の餡に吸わせる。香ばしい皮との食感の対比を楽しんで。
野菜はグラタン仕立てで
「香住カニと紅菜苔のグラタン」。
縮みほうれん草の一種である紅菜苔に、カニ味噌入りのベシャメルをかけて焼き上げた。最初は甘く、噛むほどにほろ苦さが広がる。
〆は「土鍋ご飯」で、この日はブリと大根。すべてコース（8,800円）より。
〆は和風の土鍋ご飯！
現在は1回転のみと、時間に追われないのも嬉しく、長居してしまうゲストも多いとか。
まさに、ナカメらしさを体現する一軒だ。
定番も独自のメニューも、どちらも美味なる大人の中華
4．東山の住宅街に潜む人気中華は上質な美味しさ
『JASMINE憶江南』
駅から約10分、豪邸が並ぶ東山エリアの片隅にひっそりとその店は佇む。
心落ち着く空間で、洒脱に中華を楽しみたい。
周りに他のお店がないからこそ、店の存在感は一層際立つ
瀟洒な住宅街に溶け込む緑あふれる一軒家となれば、その夜の特別感はさらに増す。
それがカジュアルな中華であれば、ふたりの肩の力も抜け、リラックス感が漂う気軽で楽しい時間になるだろう。
本場の味を綺麗な皿に落とし込む、広尾の名店『ジャスミン』の別館がここ『JASMINE憶江南』。
野沢通りから一本入った閑静な場所に佇み、郊外のレストランを思わせる石垣のような壁や大きな植物がライトアップされている。
本店のメニューを踏まえつつ、シェフ・鯨井勇一さんが愛する、四季が豊かで米や魚などの食材に恵まれた江南料理に力を注ぐ同店。
マストでオーダーしたいのは、本店でも名物の“よだれ鶏”。
黒酢と辛みが効いたタレは、しっとりと仕上げた鶏肉によく絡む。鶏肉を食べ終わったら、追加オーダーした餃子のつけダレとして2度楽しめる。
そして、中目黒店限定の江南料理の「高菜と豚肉のあんかけ焼きそば」も、どこか懐かしく親しみやすい味わい。
中国郷土料理の素朴で気取らない美味しさは、大人の心を満たす。
「JASMINE名物“よだれ鶏”蒸し鶏の香りラー油」（1,750円）は、総州琥珀鶏という銘柄鶏を使用。
火を止めて余熱で蒸すのでパサつきがなく、しっとり。
鶏肉を食べた後に残る、10種以上のスパイスを合わせた黒酢ソースは、餃子につけていただくのがおすすめ。
「高菜と豚肉のあんかけ焼きそば」（1,300円）は、発酵した漬物をふんだんに使った餡の旨みが、カリッと揚げた香ばしい細麺に寄りそっている。
プライベート感ある横並びの個室がオススメ！
誰にも邪魔されない、ふたりだけの時間を過ごすのに最適なカウンター個室。
定員は4名だが2名利用も可能だ。※要予約、個室料10％。
初めて見る本場の料理が登場するたびに、会話の糸口はどんどん広がり、楽しいディナーになるはず！
カジュアルで使いやすい、人気鉄板焼き店
5．徐々に仕上がっていく料理をふたりで眺める幸せ
『ブロックス』
路地の、また一歩入った小道が行き先。その先にあるのは住宅のみ。
2階の光に導かれ、扉を開ければ、最高の時間がスタートする。
鉄板を囲むカウンターの6席
鉄板焼きの楽しさを謳歌する、カウンター奥が特等席
鉄板焼きといえば、高級感漂う空間で厳かに楽しむのがデフォルト。しかし、中目黒ならそんな鉄板焼きですらカジュアルに楽しめる。
上目黒3丁目という住宅街の一角に潜む『ブロックス』は、中目黒で10年営む人気店だ。
恵比寿のフレンチ『オーギャマンドトキオ』の系列というだけあって、「とうもろこしのムースと生雲丹添え」や「フランス産フォアグラミニバーガー」など、同店のスペシャリテももれなく登場。
とうもろこしのムースが絶品！
そして、メインで使用するのは、シェフ・蓮子雄理さんの実家の畜産農家で育てている「一頭買い鹿児島産“蓮子牛”」。
そのA5ランクの黒毛和牛を、よく熱された鉄板の上へ。
素材に均一に火を通すよう、鉄板の厚みは25mmにし、3つの火力を使い分ける。
メインの「一頭買い 鹿児島県産“蓮子牛”」。この日の部位はミスジ。コース（19,800円／2名分）より
脂が爆ぜる音や、香ばしい色合いになるにつれ漂う妖艶な香りから、焼き上がりを感じ取る。シェフの繊細な仕事ぶりは、見惚れてしまう流麗さ。
完成したステーキを頬張れば、溶けるような食感の後に広がる美味しさに、再び言葉を失う。
味覚はもちろん、視覚、聴覚、嗅覚でも楽しんだという、極上の満足感に浸れるはずだ。
路地裏の2階という立地も人気の理由。
著名人にも常連が多く、店内の壁には直筆のサインがぎっしり。それらを見るのもまた楽しみ。
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住宅街の狭間で、気取らず気張らずゆったりくつろげる、山手通りの北西側・奥中目エリア。
まさに大人のデートの切り札となる名店がひしめき、心強い！
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