ほっとできる商店街エリアで大人デートが叶う新店5選！
デートにおいて大切なことは、まずは心を許し、共有する時間を自分が楽しむこと。
そうすれば、おのずとふたりで笑いあえるはず。そこでぴったりなのが、「目黒銀座商店街」近辺のエリアだ。
程良いにぎやかさと雑多感があり、店に向かう道中がゆるい時間へのウォーミングアップとなる。
前のめりな口説きモードはさておき、今回はさくっと楽しめる、イマドキな新店を紹介する。
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※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。
ふたりで“中目黒トレンド”をカジュアルに楽しむ
1．大胆かつ繊細なスパイス料理が何気ないデートを刺激的に！
『SPICEHOLIC』
昨年、目黒銀座に話題の飲食店が集まるビルが誕生。
中でも感度の高い大人を惹きつけているのが、世界各国のスパイスが一堂に会する専門店『SPICEHOLIC』である。
この店では、50種以上のスパイスを駆使して独自の世界観を表現しているのだ。
ジャンルレスな料理にスパイスを纏わせ、唯一無二の味わいを演出！
店の名物「クレイジースペアリブ」1,320円
誰にでも無性に刺激を欲する夜があるだろう。そんな時は商店街でカラフルな窓が印象的なビルの4階へ。
ここ『SPICEHOLIC』は、スパイスをふんだんに使った料理と美酒をカウンターでサクッと楽しめる新店。
名物「クレイジースペアリブ」は、辛子やクミン、ローズマリーなどで蒸し上げた後、オーブンで焼く。仕上げは、オリジナルシーズニングをふりかける。
スパイスといえば“辛い”イメージが先行するが、それはほんの一面に過ぎない。
「鮮魚の旨味カルパッチョ」990円
例えばカルパッチョでは、鮮魚の穏やかな旨みを引き立てるために黒七味やドライ味噌、トリュフオイルを使用するなど、素材との掛け合わせを巧妙に計算。
高知県の柑橘「直七」の香りが、鮮魚の穏やかな旨みを引き立てており、辛さ一辺倒ではない風味を創出する。
同店で特に辛いメニューのひとつが「土鍋麻婆豆腐」990円
他にも麻婆豆腐など、料理は和・洋・中と国籍にとらわれることなく、世界各国から厳選した50種以上のスパイスを自在に使い分け、表情豊かなひと皿へと昇華させている。
「土鍋麻婆豆腐」は、島ハバネロや花山椒、朝天辣椒などの辛さと醤のコク深い味わいがマッチする一品。
お酒は、山椒やカルダモンを加えたクラフトジンをはじめ、自家製の漬け込みリキュールがカウンターにズラリ。ここにしかない個性が光る一杯が楽しめるのだ。
まるで東南アジアにワープしたかのような錯覚に陥る店内で、初めて知るスパイスの奥深き世界。
ふたりの会話が盛り上がることは言うまでもないだろう。
ホテルのバーさながらの大きなカウンターがメインの店内。
ネオン看板やオリジナルのポスターがポップな雰囲気を醸す、楽しげな空間だ。
さっくりなランチの1品！
見た目によらず激辛なペペロンチーノの虜になる
リピート率が高い「京黄唐辛子とフルーツトマトのペペロンチーノ」1,320円。
唐辛子の辛さとフルーツトマトの甘み＆酸味の絶妙なバランスがクセになる。
開放感に満ちたカウンターで、正統派フレンチを気ままにいただく！
2．カフェのような本格ビストロが“気取らぬデート”の大本命に！
『Bistro HiNGE』
目黒銀座から駒沢通りに抜ける路地で、夜になるとひと際目を引くガラス張りの一軒家『Bistro HiNGE』。
お洒落な佇まいはカフェのようだが、そこでは名店出身のシェフが腕を振るうフランス料理が楽しめるという。
グレーのモルタルで設えたカウンターはクールな雰囲気
開放感に満ちたカウンターでは正統派フレンチを自由気ままに
民家をリノベーションし、2019年にオープンした『Bistro HiNGE』。
路地に面した側は全面ガラス張りで、中を覗くと一直線に伸びたカウンター席が。
1階は調理のライブ感を楽しめるカウンター、2階にはゆったり過ごせるテーブル席を用意。
ふと見上げれば2階席には、トム ディクソンのライトが赤提灯よろしく灯っている。
東京を代表する焼き鳥の名店『鳥よし 中目黒本店』の斜向かいに店を構える
ふらっと立ち寄りたくなる店構えだが、キッチンでは『タテル ヨシノ ビズ』などでキャリアを積んだベテランシェフ、田村匡史さんが腕を振るう。
「中目黒という土地柄、大人が気軽に来られる店を目指しているんです」と、コースで提供される前菜からメインまでをアラカルトでも用意。
いずれの皿もボリューム満点でコスパも高いが、肉に火を入れる絶妙なタイミング、ソースの細やかな仕上がりなどは、ガストロノミーのそれを思わせる。
メインの肉料理は「シャラン産鴨胸肉のロースト」3,800円。
オーブンで焼いて、休ませてを繰り返し、断面を鮮やかなロゼ色に。
豊洲から仕入れる新鮮な魚介を使用した前菜「マグロ、スモークサーモン、アボカドのモザイク仕立て」2,200円。
バルサミコと醤油のソースでさっぱりと。
この日のデザートは「キャラメルムース、ベリーのソース」1,600円。
上品な甘さで食後感も軽やかだ。
シャンパンはグラス1,400円〜
ワインはブルゴーニュを中心に100種ほどそろえ、料理に合わせてボトルをグラス用に開けることも。
シャンパンはグラスで頼める「ダニエル・デュモン ブリュット グラン・レゼルヴ」から、特別な日に空けたい「クリュッグ ミレジメ」まで幅広く用意。
その本格的な味わいとは裏腹な使い勝手の良さに、女性のひとり客も珍しくないとか。
カジュアルな趣の中に上質さが漂う、そんなデートを叶えてくれるビストロだ。
さっくりなランチの1品！
赤身肉の持つ深い旨みと充実のボリュームに大満足
「ワンプレートステーキランチ」2,650円。
赤身の力強い旨みが特徴の、ブラックアンガス牛サーロインを使用したひと皿。180gも難なく平らげられる。
ナカメのトラットリアは、洒脱なグリーンも本も楽しめる！
3．心地良き複合型トラットリアがふたりの好奇心をくすぐる
『the GARDEN』
小体で洒落たショップが多い中目黒で、珍しいのが複合施設。でも実は、ディナーついでに買い物を楽しめるトラットリアが存在する。
『the GARDEN』は、センスを凝縮した空間が実に心地良い。
京都の人気フラワーショップ『MAESTRO』から届く、洒脱なグリーンを扱う。「シェフレラ」や「ゴムの木」など定番の観葉植物も充実。
プランターもお洒落なものばかりで、デート相手へのギフトにもぴったりだ。
ブックディレクター・幅 允孝さんが選んだ本を販売する『書房 石』。
文学から哲学、芸術論、サブカルチャーまで骨太で読み応えのある“堅い本”を約1,000冊そろえる。
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ダイニングテーブルの周りで売っているのは、観葉植物や本棚いっぱいに並ぶ本。奥に進めば誰でも購入できるナチュラルワインがウォークインセラーに陳列されている。
『the GARDEN』は、センスの良いアイテムに目移りしてしまう複合型トラットリア。
ワイン1杯とおつまみで利用できるカウンターはデートのアペとしての利用にちょうどいいし、もちろんディナーをいただくのもオススメ。
ランチから終日営業なので、気の向くままに立ち寄れるのも魅力である。
バー感覚で立ち寄れるカウンターで、すこぶる健やかなアラカルトを
シェフの調理を間近に臨む店内奥のカウンターは、デートの待ち合わせ場所としても最適。
使っていくうちに味が出る真鍮のカウンターがスタイリッシュ。
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イタリアで4年修業した佐藤健人さんが作るのは、日本の食材を生かした郷土料理。
ローマの牛すじ煮込みを和牛で再現したり、桜エビに手打ちのタリアテッレを合わせたりと、食材の旨みを直球で表す。
メニューにある料理は全てテイクアウトも可能。
「桜海老とフレッシュトマト、空豆のタリアテッレ」1,350円。
エビの風味が生パスタに移り、麺だけでもワインが飲める。
ローマ風牛すじ煮込みの「ケッキーノ」780円。
ホルモンなども入れコク深く柔らかな煮込みにアレンジ。香味野菜の出汁が効いた素朴な味わいに心も温まる。
ジャガイモのピュレと旬菜を添えた「ハンガリー産鴨むね肉のロースト」2,200円。
絶妙な火入れで鴨の旨みを引き出す。
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まずはふたりで前菜をつまみながら乾杯して、その後の展開を決めるのもいいが、結局そのまま肉もパスタも食べてしまうのがお決まりのパターン。
ほろ酔いで気分が良くなり、ついショップで大人買いしてしまうのもご愛嬌だ。
さっくりなランチの1品！
和の食材を用いたパスタは、お得なランチセットでも！
「スモークした鶏もも肉とセミドライトマト、水菜のスパゲティ」1,100円。
季節野菜がたっぷり入ったミネストローネとフォカッチャがセットでつく。
実力派が手がける本格和食のコースを、良心価格でいただく！
4．目黒銀座の真裏でプライベート感も叶えるお洒落和食
『庵樹 ANJU』
近年、カジュアルな和食というと、アラカルトの店ばかりとなったが中目黒は例外。
コース6,600円という良心価格にして、味わいは本物という稀有な店が『庵樹 ANJU』だ。
1階は割烹然としたカウンター席
破格の6,600円コースでキャリア28年の職人仕事を満喫
夜のコース6,600円の和食店と聞くと、正直、空間にも料理にも期待しない人が多いはず。
しかし、そんな先入観は『庵樹 ANJU』にて覆される。舞台は元々民家だった3階建て一軒家。
中に入ると蔵のような独特の空気感があり、グレーの壁や左官仕上げのモルタルカウンターがセンスを醸す。
カウンターでは、料理長の堀内さんの丁寧な包丁捌きを日本酒片手に堪能したい。
実は建築事業をメインとする会社が作った店だそうで、デザインはお手のもの。
しっぽりなら3階の個室へ！
ゆったりと過ごすなら、3階の個室（個室料1人1,000円）がオススメ。これからの季節は窓から入る風も気持ちいい。
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料理長は日本料理歴28年、「パーク ハイアット 東京」の『梢』や『暗闇坂 宮下』で腕をふるっていた堀内紀之さん。
高級食材は使わないが、季節の魚と野菜を、手間暇をかけて真っ当な和食に仕上げていく。安定した実力は、口取肴から表れている。
ふぐ皮の煮こごりも菜の花とヒラメの昆布〆巻きも、堀内さんの丁寧な仕事が凝縮されたもの。
「岩手産いわい鶏酒盗焼」「つぶ貝大船煮」など肉、魚、野菜のバランスが巧み。
中に百合根や絹さやを入れた「飛龍頭のお吸い物」。
「北海道産ボタンエビと青森産アオリイカ」。
身が厚いイカなので深めに切り込みを入れている。
「山菜の炊き込みご飯」。筍、わらびが春の訪れを感じさせる。料理は全てコースの一例。
アップルマンゴーといちご、キウイが入り側面がフォトジェニックなゼリー。
羊かんや季節のムース、わらび餅になることもある。
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コースを通して器のセンスも抜群で、気鋭作家のモダンさが効いている。
そんな雰囲気もあって飲んでもひとり1万円前後とくれば、初デートにも最適。“価格以上の価値”を知る大人としての好印象も得られるはずだ。
民家から飲食店を経て、空き物件となった一昨年10月にフルリノベーション。
堅苦し過ぎず、モダン過ぎず、の絶妙なバランスが大人にはちょうどいい。
さっくりなランチの1品！
真っ当な“和食ランチ”が働く大人の強い味方に！
近隣で働く人を中心にランチも大人気。
写真は「銀だらの西京焼定食」1,300円で、風味豊かな銀だらに癒やされる。他にも常時9種の定食を用意する。
ショートトリップ気分で本場の味を。台湾酒場で点心と台湾ビールをいただく！
5．カップルで賑わう“台湾酒場”でバラエティ豊かな点心に舌鼓！
『點心飲茶酒館 祥門』
商店街の賑やかな雰囲気の中でひと際目を引く、ネオン看板が目印の『點心飲茶酒館 祥門』。
異国情緒たっぷりの店内で、趣向を凝らした点心をショートトリップ気分でカジュアルに楽しみたい。
目黒銀座から一本入った路地に佇む。台湾の民家風の外観が特徴
“包みたて”の真価を体感する本格点心がふたりの夜を彩る
「実際に台湾に出向いて、いいなと思う店を何軒も食べ歩きました」と話すのは店長・焼山祥太さん。
その中から、これぞ理想の点心、と見込んだ店のコックを日本へ呼び寄せ、手ほどきを受けたという。
そして度重なる研究と鍛錬のもと誕生したのが、皮から手作りする小籠包や焼売などの本格派点心だ。
「五目春巻き」640円。
パリッと揚がった熱々の春巻きは台湾ビールと合う。五目の他、海鮮やチーズを包んだ春巻きなども用意。
「糯米焼売」540円。
肉の代わりに五目おこわを包んだ焼売。柔らかいちまきのような食べ応えだが、意外とさっぱりな味わい。
「セロリ入り蝦蒸し餃子」750円。
皮から手作りの蒸し餃子。セロリを練り込んだ皮はモチモチの食感。爽やかなセロリの香りがエビの甘みとマッチ。
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手作りの皮は粉の配合にもこだわり、少量ずつこねて発酵させ、包む直前に皮を伸ばす。
そうやって作るので、極薄の皮にたっぷりのスープを包んでも破けないという。
「台湾小籠包」429円。
皮は粉を少量ずつ練り、極薄に仕上げる。シンプルな味付けなので薬味をつけずにそのまま食べるのもオススメ。
「羽根つき焼き餃子」560円。
香ばしい羽根が薄く円状についた焼き餃子。味がついているので醤油や酢につけずにそのままいただく。
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点心以外にも、スパイスが香る魯肉飯（ルーローハン）や屋台でおなじみのニラ焼き餅など、台湾好きを満足させる本場の味を豊富に用意。
『點心飲茶酒館 祥門』は、蒸しカゴから湯気が立ち上る活気あふれるカウンターや、台湾を連想させる赤を差し色にした内装など、店内も台湾屋台さながらのエネルギッシュな空気に満ちている。
こだわりの点心と台湾ビール、というカジュアルだけど幸福度が高い組み合わせ。そこに非日常を味わえる空間までそろえば、楽しい一夜が過ごせるのは間違いないだろう。
店内のビビッドな色使いやデコレーションが個性的。
カウンターには、点心の蒸し上がる香りが充満。
〆ご飯も充実！
台湾の定番、10種類以上の調味料と香辛料でトロトロに煮込んだ角切りの豚肉をふんだんにのせた「魯肉飯」650円。
ポタージュ状のおかゆに、食感のいいレタスとカニがたっぷり入った「レタス粥」590円。おかゆは全16種類を用意するという充実ぶり。
さっくりなランチの1品！
名物点心をひとつずつが叶う！ランチセットに注目
「麻婆担々麺と点心6種盛りセット」1,500円。
ピリリと辛みが効いた担々麺は細麺で軽やかに食べられる。名物点心を少しずつ堪能できるのが嬉しい。
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店を出る頃には商店街の帳も降りて、名残惜しいというずるい帰路。
ふたりにとってちょっと足りないくらいの方が、次の約束がすんなり決まったりするかもしれない。
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