春の訪れを感じられ、転勤、卒入学など生活に変化が出てくるこの時期。

出会いと別れが多いシーズンでもあり、家族、友人、仕事仲間など、大切な人と食事をする機会も多いのでは？

ゆったりと語り合う、思い出に残るひとときにしたいなら、上質で落ち着いた名店ひしめく「銀座」がおすすめ。

今回は、大切な人とのランチにふさわしい、銀座の名店をご紹介！

◆

※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。



1.襟を正して語らいたい、高級感溢れるプライベート空間


エール

料理から立ち上がる白煙や、アートピースのような美しいお皿の数々。そんなサプライズなプレゼンテーションで、ゲストを別次元に誘う大人気フレンチだ。

たとえば、スペシャリテの「Air」。“ワイングラスに広がる庭”といった美しさで、季節の食材が緻密に重なる逸品だ。

3箇所に仕切りが立てられた店内は、プライベート感を重視した造り。シックな天井の模様にも優雅な気持ちになる。大切な人と穏やかに過ごせる特別な時間が、ここには流れている。



2.蕎麦1杯でも呑兵衛でも、ゆっくり過ごせる空間


蕎麦 流石

銀座の路地裏に佇む、大人が集う隠れ家。蕎麦にワインを合わせるスタイルを提案した先駆け店である。

同店は、蕎麦だけでなく一品料理にも力を注ぐ、“飲める蕎麦屋”だ。生粉打ち極細麺の蕎麦、素材の吟味を重ねたつまみ、日本酒からシャンパンまで揃える酒、とそのメニューに隙がない。

店内は、和紙や珪藻土など自然素材を多用した設え。テーブル席のほか個室、カウンター席がある。ただ1杯の蕎麦をオーダーして向き合うも良し、コースでじっくりお酒とともに堪能するも良しの、懐深き上質な一軒だ。



3.イタリア料理界の巨匠が腕を振るう


ラ・ベットラ・ダ・オチアイ

銀座1丁目にある、日本のイタリア料理界を牽引する落合務シェフの名店。ブレのない味、そして何を頼んでも4,950円（ランチ 2,200円〜）という良心的な価格設定で、絶大な人気を誇る。

前菜、パスタ、メインのメニューの中から好きなものを選んで注文するスタイルで、どれも10種以上を揃える充実ぶり。どれを選ぼうか悩んでしまうが、どの逸品を頼んでも間違いなし！

カジュアルでありながら気品も漂う店内の居心地の良さが、同店の魅力。イタリアを感じる和気あいあいとした雰囲気の中、肩肘張らずに過ごせるだろう。



4.揚げは“音”が命。素材の最大値を引き出す天ぷらの人気店


天ぷら 阿部

“銀座で天ぷら”と聞けば、やはり敷居が高いイメージがつきまとう。しかし、銀座レンガ通り入ってすぐにあるこちらのお店は、良心的な価格帯に加え、連続でビブグルマンを獲得するほどの実力店だ。

お店の人気メニューは才巻海老と穴子。どちらもその場で活き締めされる。口に入れた瞬間のサクッという小気味良い音が、衣の軽さを物語る。

素材の持ち味をいかに凝縮させた状態で揚げるか、を考え尽くした熟達の技は見事。気取らずに熱々を頬張る、天ぷらの醍醐味を存分に堪能いただきたい。



5.話題のホテルが最上階に構えた大人のダイニング


オーパス

洒落ていて高級感もあるが、雰囲気はいたってカジュアル。そんなスタイルでゲストを迎えるホテル『ザロイヤルパーク キャンバス』。その最上階にあり、ルーフトップテラスも擁するダイニングがこちら。

料理は、広尾『Ode』の生井祐介氏が監修しているとあって、美麗な皿が勢揃い。特製窯で調理したモダンシーフードグリルがメインで、コースとアラカルトの両方を用意する。

店内はオープンキッチンの躍動感がある、グレーを基調としたスタイリッシュな空間。一方のテラスは、シックで洗練された趣で、居心地は最高。シーンに応じて使い勝手抜群の一軒だ。