目黒川沿いでのお花見デートで、切り札となる名店6選
中目黒で、桜の季節には絶景が広がる目黒川周辺は、街の象徴ともいえるエリア。
食通が太鼓判を押す名店が点在し、雰囲気、味ともに安定感抜群で、デートにぴったり。
そこで、お花見の後に行くべき、誰もが認める「目黒川沿いにある名店」をご紹介！
◆
※まん延防止等重点措置期間中につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。
1．大切な人と共有したい一期一会のイタリアン
『フェリチェリーナ』
イタリア産キャビアが濃厚ウニと豪華共演！
目黒川沿いから一本入れば、その程良い喧騒を遠くに感じ、心地よい空気が流れるエリアが現れる。
窓向きのカウンター席と白いクロスを引いたテーブル席が用意された空間は、カジュアル過ぎず、でもかしこまり過ぎない上質さが満ちた心地よさ。それは料理も同じ。
こだわりの食材は、オーナーシェフの濱本直希さんが自ら産地へ赴き、繋がりのある生産者から直接仕入れる旬のものが毎日届く。
レシピは箱を開けてから組み立てるため、メニューは日替わり。
例えば、キャビアとウニをフィンガーフードで提供したり、伊勢海老をサラダ仕立てにしたりと、素材のよさを引き出す自由闊達な料理に沸き立つ。
房総半島の伊勢海老は、美しい春のサラダに
「大原漁港の伊勢海老と千葉の春野菜の温かいサラダ」。
蒸した伊勢海老と合わせた、菜の花やアスパラ、姫人参、苺など朝採れ野菜が彩り豊か。
新玉ねぎのソースでいただく、春満載のひと皿。
日本海のホタルイカの溢れ出る味噌が絶品
季節ごとにアレンジを変えて登場するカラスミのパスタは、同店のスペシャリテ。
シェフの出身地・兵庫県にある深山農園の瀬戸内しいたけやホタルイカを使う。
畑と海の風味を堪能できる逸品。
親密な距離でディナーを楽しみたいなら、窓向きのカウンター席がおすすめ
コースは30品から選べるプリフィクスで、『アロマフレスカ』出身の濱本シェフが得意とするパスタだけでも7〜8種類。
どう組み立てようかとふたりで悩む時間すらも楽しく、わがままな舌を持つカップルたちを魅了している。
ディナーコース5品（カフェ、ドルチェ付き）9,350円。ペアリング9,000円（7杯）
シェフが厳選して全国から集めた新鮮な食材をもとに、ふたりだけのコースを組み立てる。
あれこれ選ぶ楽しさと美味に浸る、プリフィクスのイタリアンは何よりも贅沢だ。
賑やかな目黒川からひと筋入った静かな通り沿い。
1階には、ヘアサロンとインテリアショップが入った瀟洒なビルの2階に店がある。
『アロマフレスカ』で修業し、2011年に独立。
日本各地の農家や漁師らから届く、“顔の見える旬の食材”を使ったイタリアンが評判。
心から癒される、香り高い関西だしの蕎麦
2．ナカメ名物「冷やかけすだち蕎麦」は桜の季節の新風物詩
『東京 土山人』
中目黒で蕎麦といえば、この店は外せない。
芦屋伝統の味を守りながら、中目黒で15年、春を知らせる一杯が大人たちを魅了する。
打ちたての蕎麦と桜色の日本酒があれば気分は最高！
駅前から歩いて10分あまり、目黒川沿いでも閑静で落ち着きを感じさせる場所に品よく佇むのが『東京 土山人』。言わずと知れた、兵庫県芦屋発祥の蕎麦の名店だ。
長年通う常連が多く、中でも、名物「冷やかけすだち蕎麦」は外せない。
常連はもちろん、多くの人がそれを目指してこぞって足を運ぶのだ。
器の中に薄切りのすだちが重なり合う美しさ。すだちの爽やかな香り、きれいに澄んだ関西風だしの味わい。
そして、細切りの蕎麦を手繰れば口中にふわりと蕎麦の香りも広がり……、それらが渾然一体の美味さを生んでいる。
「大切にしているのは、すだちとお出汁のバランス。そして蕎麦を感じていただきたい」と店長の横島栄治さん。
蕎麦の産地とその持ち味には特別こだわっているのだという。端正な十割の深い味わいが確かにいい。
この逸品、夏季限定だったが「桜の季節にも」とこの時季から楽しめるようになった。
「冷やかけすだち蕎麦」1,500円に合わせたのは、「尾瀬の雪どけ 桃色にごり」600円。柔らかい口当たりに、軽い甘みもあって、涼やかな蕎麦に寄り添ってくれる。
見た目も桜色で、実に華やか。
傍に春色のお酒を添えて、ふたりでこの爽やかな一杯を堪能してみてはいかがだろう。
長きにわたって愛される逸品は蕎麦前で
定評のある「海老天ぷら盛り合わせ」2,200円。
「天使の海老」が使われたエビ天ぷらは、薄衣でさくりと揚げられ、香り高くとても甘い。
素材の持ち味が生きた野菜の天ぷらも美味。
蕎麦に劣らず人気を誇る「だし巻き玉子」950円。口の中に広がるのは関西風だしの味わい。
品よく焼かれた玉子と、たくさんの九条ネギの相性は間違いなし。
目黒川沿いでも池尻大橋寄りの落ち着いたロケーション。川沿いの散歩を楽しみながら行くのにちょうどいい距離感だ。
土壁に格子戸の趣のあるエントランスが迎えてくれる。
上質な男女を虜にする、旬にこだわった和食居酒屋
3．洒脱な空間でいただく丁寧なアテが酒場呑みのレベルを上げる
『ひぐらし』
旬の素材を使い、他とは一味違ったアテを提供する。
そんな“酒場”が、洒落た中目黒の大人たちに愛され続けている。
駅から東山方面に歩くこと数分。目黒川と山手通りに挟まれた静かなエリアにぽつりと明かりが灯り、中からは上品な笑い声が聞こえてくる。
店主・藤田淳郎さんが8年前に開店。感度の高い大人から根強い人気を誇っている和食居酒屋『ひぐらし』だ。
魚は豊洲で鮮度の良いものを仕入れているので、刺身や焼き物の質は確か。
加えて、旬をふんだんに取り入れた料理は見目麗しい和の装いながら、「洋食店でアイデアが閃くことが多いですね」と藤田さん。
チーズを豆腐にしたり、野菜に牡蠣のオイル漬けをあしらってみたりと、工夫を凝らした味わいもそろえる。
「蛤の真丈 春野菜あん」1,100円。
蛤や魚のすり身、長芋、卵などを合わせ蒸し器にかけ、仕上げに春野菜の餡をとろり。蛤が香る上品な味わい。
「クリームチーズ豆腐の白和え」935円。メカジキの燻製、金柑、菜の花を和えたもの。
見た目にも春を感じるひと皿で、日本酒によく合う。
「牡蠣柚庵オイル漬けと新玉葱のロースト」1,100円。
玉ねぎは甘く柚庵漬けの牡蠣の風味、揚げたゴボウは食感が、心地よいアクセントに。
「子持ちヤリイカ煮」990円。
1月〜春先までが旬の甘いヤリイカに軽く火を通し、ふっくらした仕上がりに。甘めのツメもいい。
◆
これらの料理を、訪れた人数分でシェアして提供してくれるのも嬉しい。合わせる日本酒も淡麗なものから骨太なものまで、20種ほど用意している。
カウンターはゆったりとした造りで、ふたりでくつろぐのにもちょうどいい。
気軽に立ち寄ってたのしむ「居酒屋」といっても、やはりさすがは中目黒。料理も空間も大人のツボをがっちり押さえている。
入り口はビルの奥まったところにあり、路地に置かれた「ひぐらし」の小さな灯りを目印に進みたい。
「友人同士、カップルで過ごされる方が多いです」と藤田さん。
カウンター席に加え、隣と仕切られたテーブル席もある。
中目黒では知る人ぞ知る、最高の“エンタメ鮨”
4．中目黒最高峰のエンタメ鮨！怒涛の握り17貫に身悶える贅沢な夜
『鮨 尚充』
オープンして10年目を迎え、そのカウンターに座ることが中目黒の大人たちのステイタスとなっている。
超人気鮨店の勢いは止まらない。
左上：「のどぐろ」。脂のりが最高なものを温かい握りで。胃袋を掴む！
右上：「イカ」。内側に切れ込みを入れてサクッとした食感を際立たせる。
右下：「ばふんウニと黒トリュフ」。贅沢の極み！
左下：「イワシ」。とろける脂に悶絶。
◆
人気店が密集する中目黒でも、圧倒的な存在感を放つ『鮨 尚充』。
店構えは凛とした高級鮨店そのものだが、美しい白木のカウンターにラグジュアリーブランドのトランクが鎮座する“風景”は、SNSでもすっかりおなじみだ。
豪華食材の反則的な組み合わせや名物のウニ箱の全部見せなど、コースの最初から最後までシャッターチャンスが満載。
その突き抜け感から、エンタメ鮨と言われることも多々あるが、年内の予約がすべて埋まるほどの人気の理由は、店主の安田尚充さんの卓越した技術と旺盛なサービス精神にある。
左上：「小柱」。有明産の海苔の香りも豊か。
右上：「中トロ」。「やま幸」から仕入れるトップランクのまぐろ。
右下：「大トロ」。希少部位を惜しみなく使用。
左下：「トロたくキャビア」。甘美すぎるハーモニーに唸る！
左上：「小肌」。すっきり浅めに締める。
右上：「かわはぎ」。内側の肝も美味しさのキモ。
右下：「とらふぐ白子」。とろりとした食感を堪能。
左下：「車エビ」。茹でたてを提供。
左上：「あん肝」。奈良漬とも好相性。
右上：「サヨリ」。ビジュアルも端正。
右下・左下：ウニ連打！
追加注文は「ウニーナベイサンズ」を！
圧巻の3連続軍艦は写真撮影必須だ
15歳で鮨の世界に入り、着実に職人としての腕と心を磨いてきたからこそ冴える“自由演技”。
セットリストを組むように考え抜かれたコースのトリを飾るのは、店の代名詞でもあるウニだ。
追加注文できる「ウニーナベイサンズ」でトドメを刺された瞬間に、この日一番の歓声が沸き起こる。
自由な感性が息づく完成形の“エンタメ鮨”は、中目黒デートの最高の切り札だ。
ナカメでお肉デートなら、迷わず行きたい名店！
5．大人の肉デートは、リバービューのジンギスカンで
『中目黒ひつじ 目黒川店』
時々、無性に欲する“肉デート”も、中目黒ならとっておきの味とロケーションを保証。
目黒川を目の前に、絶品羊肉を堪能する夜を過ごそう。
厚切りラムの柔らかさと、薄切りマトンの旨さで二度美味しい！
美食を熟知した大人のデートなら、時にはガッツリ“肉”という選択肢もあり。そんな時、中目黒なら「羊肉」というヘルシーな変化球で、女性の心を掴みにいくのも一手である。
『中目黒ひつじ 目黒川店』は、北海道の業者直送の新鮮な羊肉で味わうジンギスカンの店。
ラム肉は脂肪燃焼を助けるカルニチン含有量が高く、低カロリー＆低コレステロール。その上、鉄分やビタミンも豊富で、女性に嬉しいこと尽くめ。
さらに、臭みがなくミルキーな味わいのラムと、コクと旨みの強いマトンの食べ比べも楽しむことができ、塩ダレやカレー粉、パクチーなど、6種の薬味を追加注文すれば、未知なる味変を体験できるのも同店ならではの醍醐味だ。
「ジンギスカン（野菜付き）」は、1人前1,230円（写真は2人前）。マトンかアイスランドラム、ハーフ＆ハーフを選べる。
一方で、ラムチョップやラムハンバーグなどの一品料理も充実し、鍋だけで終始しないメニューバリエも魅力だ。
極めつきは、川沿いに佇む絶好のロケーション。桜の時期は、店内から花見ができる2階の窓側席がプラチナシートに。
デートへ誘う条件が十二分にそろう一軒なのだ。
〆は肉汁を吸ったチャーハン！
ジンギスカン鍋でセルフで仕上げる、ラム肉入りの鉄板焼きチャーハン（730円）は〆に人気のメニュー。
目黒川沿いの路面に立つ。
1・2階に客席があり、春は桜、夏は新緑など四季ごとに変わる景色を眺めながら食事を楽しめる。
鴨×ワインのマリアージュを楽しむ、大人な一軒
6．ワインが進む美味なる鴨を、ふたりシェアする幸せ
『鴨とワイン Na Camo guro』
マリアージュを謳う料理は数多あるが、旨みの強い鴨と合わせるワインは格別。
舌の肥えた大人のデートにもうってつけだ。
2015年にオープン以来、鴨とワインの美味なるマリアージュを発信し続け、中目黒で定着させたのが、ここ『鴨とワイン Na Camo guro』。
一度食せば、鴨の美味しさにやみつきになり、通うファンも多い。
美味しさの理由は、何といってもオリジナルで育て上げた「最上鴨」を使用していること。飼育の最後に山形産の米を与えることで、しっとりとした肉質と甘みを持たせることに成功した。
同店ではそんな「最上鴨」をレバームースや串焼き、100％鴨でとった出汁でつくるラーメンなど……、余すところなく堪能できる。
中でも、コースのメイン「鴨すき」は店のスペシャリテで、素材の味を最大限に引き出した逸品。熱した鉄鍋で焼き上げた鴨は、噛むほどに甘い脂と濃厚な旨みがあふれ出す。
そこに赤ワインを合わせれば、果実味と酸が絶妙なバランスでマッチ。鴨の旨みが増し、まさに口福の時間が訪れる。
ナチュールを中心に、鴨に合う赤ワインを約100銘柄と豊富にそろえる同店。写真は、ブルガリアの「エニーラ レゼルバ 2015」9,350円。
料理ごとにワインを変えるペアリングコース（11,000円）も用意している。
ワインを傍らにふたりで頬張れば、会話も弾み、その距離はグッと近づくはずだ。
「鴨すきコース」5,500円のメインとなる「鴨すき」。
箸で持ち上げられるほど濃厚な卵黄を落とした、割下風の甘いタレに絡めていただく。
コース料理はほかにアミューズ、前菜、鴨串焼き、選べる鴨料理など、全7品とボリュームもたっぷりだ。
アミューズのふた品。
手前は、最中の中に特製鴨レバームースがたっぷり。奥は、鴨だしとビーツ、パースニップを使ったババロア。
高架下の蔦屋書店に面したビルの2階に同店はある。
ビル裏手の青い扉を開け階段を上れば、壮大なカウンターがお目見え。
デートや女子会での利用が多く、リピート率も高い。
◆
一年の中で、もっとも中目黒デートが盛り上がるシーズンがいよいよやって来た！
本日ご紹介したお店は、どこへ行っても確実に外さない。
ぜひ、目黒川沿いでのお花見デートのあとに立ち寄ってみてはいかが？
▶このほか：必殺の誘い文句は「“あの餃子”一緒に食べない？」気になる彼女を射止める、話題の餃子4選！
