東京都江東区の東京ビッグサイトで開催中の「国際文具・紙製品展ISOT2006」(リード エグジビション ジャパン主催)で、ぺんてるが脳を鍛える大人のぬり絵を展示。(撮影:久保田真理)

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子供のころに楽しんだぬり絵で、“脳”を鍛えよう―。ぺんてる(本社・東京都中央区、堀江圭馬社長)は、脳を活性化させたり、ストレスを解消に役立ったりするぬり絵を開発し、東京都江東区の東京ビッグサイトで開催中の「国際文具・紙製品展ISOT2006」(リード エグジビション ジャパン主催)で発表した。

 同社はこのぬり絵を、精神神経科学を専門とする杏林大学医学部の古賀義彦教授監修で、出版社のPHP研究所と共同で開発した。これまで、趣味目的のぬり絵は発売されてきたが、脳の働きと結びつけたぬり絵を発売するのは、同社が初めて。「ストレスが多い人編」「ストレスが少ない人編」「脳を若返らせる編」の3種類を7月末に発売する予定だ。

 「ストレスが多い人編」「ストレスが少ない人編」には、印象派の下絵10枚と28色のクレヨンがセットになっている。通常のぬり絵とは異なり、これらの下絵は線ではなく色の濃淡で描かれているので重ね塗りができ、油絵のような印象に仕上がるという。同社商品企画本部の葉山英樹さんによると、「線の中を塗ろうとすると、余計ストレスがたまってしまう」とのことで、忠実に再現しようとするのではなく、のびのびと塗ってストレスを解消するのがコツと話した。

 また、「脳を若返らせる編」には、浮世絵の下絵と10色の水彩色鉛筆がセットになっている。下絵は「ストレス編」とは逆に線で描かれ、線の中を正確に塗ろうとすることで、脳に刺激が送られるという。

 パッケージの裏にはチェックリストがあり、知人の名前が思い出せない、より頑固になったなど該当するものが3つ以上ある人は、脳が衰えてきているので注意が必要だそう。

 同社はまた、子供向けの脳を鍛えるぬり絵を8月末に発売する予定。【了】

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