6日、東京ビッグサイトで行われている「国際文具・紙製品展ISOT2006」で、環境に配慮した色鉛筆の展示をするトンボ鉛筆技術開発部の吉越正基さん。(撮影:久保田真理)

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文具・紙製品、オフィス用品を一堂に集めた「国際文具・紙製品展ISOT2006」(リード エグジビション ジャパン主催)が6日、東京都江東区の東京ビッグサイトで始まった。8日まで。

 同展では、ぺんてるやゼブラなど大手企業をはじめ、機能性・デザイン性に優れた文具や、カレンダーやメッセージカードなどギフト向けの商品を扱う企業なども展示を行っている。関心の高い環境問題を配慮して、土に還るプラスチック製のリングで綴(と)じられたノートや、紙にはったままでも再生紙にできるテープなどの展示も見られた。

 トンボ鉛筆(本社・東京都北区、小川晃弘社長)は、環境に負担が少ない商品を開発し、廃材をつなぎ合わせて作った色鉛筆などを展示している。専用のケースに絶滅の危機に瀕している動物の写真が印刷されている「Hello Nature(ハロー・ネイチャー)」のシリーズでは、売り上げの一部をWWF(世界自然保護基金)に寄付し、自然保護活動を支援しているという。技術開発部の吉越正基さんは同社の取り組みについて、「環境を配慮した商品開発が大前提になっている」と話す。

 同展は今年で第17回目。世界20カ国から過去最多の850社が参加し、アジア最大規模を誇るに至っている。今年の来場者は、昨年より1万人多い、5万人に達する見通し。

 会場時間は、午前10時から午後6時まで。【了】

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