ほぼ包丁使わない!「さば缶と大根の味噌煮」【小林まさみさん考案】
大幅時短!さば缶と大根の味噌煮【簡単15分!あったか煮込みレシピ #2】
寒さがこたえる季節は、温かい料理を食べて中から温まるのが一番!連載「簡単15分!あったか煮込みレシピ」では、料理研究家の小林まさみさんに5日にわたって煮込み料理を教わります。
第2回のレシピは、「さば缶と大根の味噌煮」。さばの味噌煮缶を活用する煮込み料理をご紹介します。
調理時間:15分
「さば缶を使うことで時短が叶う、お手軽レシピです。さば缶なら面倒な下処理も不要で、すでに火が通っているので時短料理にもってこい。和え物、炒め物など幅広く使えるので、私も常にストックしています。
このレシピの味のポイントは、しょうがとごま。どちらも風味豊かで香りの相性がよく、体を温めてくれるうれしい食材です。旨味たっぷりのさば缶と合わせれば、温かな煮込み料理が簡単にできますよ」
材料(2人分)
・さば味噌煮缶……大1缶(190g)
・大根……1/4本(350g)
・スナップえんどう……6本(50g)
・しょうが……1片
a. 水……150cc
a. しょうゆ……大さじ1杯
a. 砂糖……小さじ1杯
・白すりごま……小さじ1杯
下ごしらえ
・スナップえんどうは筋を取り、しょうがは皮を剥いて薄切りにする
作り方
1. 大根を薄切りする
大根は皮を剥かずに、2~3mmの厚さに薄切りします。
「皮ごと使えば食材を無駄にしません。SDGsの観点から考えてもよいですよね!このレシピでは火を通りやすくするために、あえて薄切りにします。包丁よりもスライサーを使用したほうが簡単に手早くできますよ」
2. 鍋に調味料を入れる
鍋にさば味噌煮缶の汁だけを入れ、(a)を加えて混ぜ合わせます。
3. しょうが、大根、さばの味噌煮を加え、煮る
しょうがと大根を鍋底に広げ、その上にさばの身をのせます。強火にかけてひと煮立ちしたら、ふたをして大根がやわらかくなるまで弱火で8分ほど煮ます。
「大根は広げて煮たほうが火の通りがよくなります。さばの身はつぶれやすいので、一番上にのせてください。この料理は煮汁が少ないため、落しぶだではなくふたを使用しましょう」
4. スナップえんどうを加え、煮る
スナップえんどうを加え、ふたをせずに中火で3分煮ます。
「スナップえんどうは3分くらい煮ると色合いがきれいに仕上がり、シャキッとした歯ごたえも感じられます。いんげんやさやえんどうなどでも代用できますが、盛り付け時に小口ねぎを散らすだけでも見栄えよくなりますよ」
5. 盛り付ける
器に盛り付け、白すりごまをふったら完成です。
「すりごまではなく、盛り付ける直前にいりごまをすって使ってもいいですね。香りが引き立ち、さらにおいしくなりますよ」
薄切り大根にさばの旨味がしみしみ!
ごまとしょうが、味噌の相性がこれほどによいことに驚きを隠せません!とても手軽なのに、本格的な味わいに仕上がりますよ。
また、ほんの数分しか煮ていないのに、大根を薄く切ったことでしっかりと味が染み込んでいます。“大根の煮物は厚めのいちょう切り”という固定概念の塊だった取材陣も、これには目からウロコでした。
「大根を薄く切るのは大変と思われるかもしれませんが、厚い大根を煮込むよりはるかに時短になりますし、味染みもよいので一石二鳥です。もちろん、厚い大根のおいしさはまた別格ですから、そのときの状況や好みによって切り方を変えて味わってみてください」と小林さん。
さば味噌煮缶と大根の薄切りで時短を叶えた、今回の煮込み料理。どんなに忙しくても、これなら「さあ作ろう!」という気持ちになれそうですね。
次回は「薄切り豚バラ肉の角煮風」を紹介
明日は、薄切り肉を丸めて作る「薄切り豚バラ肉の角煮風」を紹介します。どうぞお楽しみに!