▲Kindle Paperwhite シグニチャー エディション(32GB)価格1万9980円(広告なしモデル)

Engadgetでは年末年始にかけて、おすすめのガジェットやサービスを紹介するベストバイ2021企画を展開しています。以降から、2021年に反響の多かった編集長矢崎飛鳥のレビュー記事を再掲してお届けします。

Amazonが9月21日に発表、11月10日に発売したKindle Paperwhite シグニチャー エディションのファースト・インプレッションをお届けします。

Kindle Paperwhite シグニチャー エディション(Amazon.co.jp)
▲背面。下部に電源ボタン

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Kindle Paperwhite シグニチャー エディションはAnkerのワイヤレス充電スタンドによる無接点充電にオフィシャルで対応しており、セット販売もあります(2万2460円)。充電スタンドは納期が12月となっています。

▲Ankerのワイヤレス充電スタンド(3480円)

Anker ワイヤレス充電スタンド(Amazon.co.jp)

Kindle Paperwhite シグニチャー エディションは、10週間ものロングバッテリーライフが特徴です。届いたばかりで実際にどれほどもつか未検証ですが、有線による充電も高速化されたので、ワイヤレス充電スタンドがあってもスペースを取るだけのような気もしなくはありません(予約しましたが……)。

▲充電端子がやっとUSB Type-Cになり、より高速充電に

スマホやタブレットでKindleアプリをすでに利用している場合、セットアップをそちらの端末から行なうことができ、よりスムーズに使用開始できます。

▲スマートフォンで設定を選択
▲モバイル端末側でサクッとアカウント設定が終了

画面はKindle Paperwhiteシリーズでは最大となる6.8インチ(300ppi)。フロントライト用LEDを17基搭載しています。

▲前モデルが手元にないので比較できないが輝度は1割程度向上。周囲の明るさに応じ自動で調整される
▲Oasisにのみ搭載されていた色調調節も可能になり、目への負担が軽減

純正ケースは、ファブリック、レザー、コルクの3素材のものが販売されています。最も軽いコルクを購入してみました。

▲コルクは写真のライトのほかダークもあり。純正ケースでは一番高価な5980円
▲フタが軽いのでバランスが崩れない。装着したままワイヤレス充電も可

Amazon純正 コルクカバー(Amazon.co.jp)

読書に集中したい人向け

個人的に、Kindle端末は出る毎に買っては使い続けることなく、読書はもっぱらiPadだったのですが、毎度ハードの完成度が高いのでつい飛びついてしまいます。今回も細部がブラッシュアップされ、動作もサクサク(20%向上)なので、もうOasisは出さなくていいんじゃないかとさえ思えてしまうほどです。

とうに気付いていたことですが、Kindleシリーズが向くかどうかは個人の読書スタイル次第です。6.8インチになり、コントラストも高いので、初期の老眼ある私ですがコミックの吹き出しも十分読めました。さすがに雑誌など、大きくレイアウトされたコンテンツは拡大しないと細かい部分は読み取れませんが、拡大操作もだいぶスムーズになりました。

読書閲覧に関する機能には不満を感じませんが、UIやストアでの購入はやはり電子インクならではのワンテンポ遅れる感じが気になるときがあります。Kindle Unlimitedに加入していていれば、レコメンドをワンクリックで読めるので、こうした煩わしさも気にならないかと思います。

目にも優しい機能が拡充され、かつ軽量・防水なので、風呂につかりながら読書の秋を堪能するのにはピッタリの1台ではないでしょうか。ワイヤレス充電のためにシグ二チャー エディションにする必要はないと思いますが、やはり自動調整フロントライトは便利なので、ご予算が許すようでしたら無印Kindle(第11世代)よりもコチラのシグニチャー エディションをオススメいたします。

Kindle Paperwhite シグニチャー エディション セット(Amazon.co.jp)