サンプドリアで現役続けるクアリアレッラ photo/Getty Images

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アレッサンドロ・デル・ピエロ、アルベルト・ジラルディーノ、ガブリエル・バティストゥータ。この3人は21世紀のセリエAを代表する名FWだ。

彼らはレジェンドと呼べる存在だが、じわじわと3人の数字に近づいてきた者がいる。38歳の今もサンプドリアで現役を続けるFWファビオ・クアリアレッラだ。

クアリアレッラはユヴェントスで4シーズンを過ごした経験を持っているが、キャリア全体を通しては中堅クラブで過ごす期間の方が長かった。その経歴からレジェンドと呼ばれることはないかもしれないが、それでも実力は高い。

ウディネーゼ、ナポリ、トリノ、そして現在のサンプドリアなど複数クラブを渡り歩きながら積み重ねたセリエAでの得点数は177点。昨季も13得点を記録した。

クアリアレッラは今年8月に伊『IL SECOLO XIX』のインタビューにて引退の時期が近づいており、シーズンを過ごしながらキャリア続行の可能性を探っていくとコメントしていた。年齢的には今季が最後のシーズンとなっても不思議はない。

そんなクアリアレッラに期待されるのは、デル・ピエロ、バティストゥータ、ジラルディーノ超えだ。

それぞれ出場数に差はあるものの、ユヴェントスのレジェンドであるデル・ピエロはセリエA通算188点、ミランなどで活躍したジラルディーノも188点、フィオレンティーナやローマで活躍したバティストゥータは183点を記録した。

仮にクアリアレッラが昨季と同じ13点を稼ぐことが出来れば、この3人を超えて190点に達することになる。中堅クラブを中心にこれだけの数字を稼いだのは見事であり、クアリアレッラもセリエAのレジェンドと言っていいはずだ。

まだ得点は奪えていないが、クアリアレッラは今季も開幕からフル出場を続けている。最終的にどこまで得点数を伸ばすのか。クアリアレッラのチャレンジは続く。