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株式会社ZMPは、2016年から宅配ロボ「デリロ」を開発してきた。初号機「G1」を2016年に発表、現行の2号機「G2」は2018年に発表し、様々な場所で実証実験を行ってきた。
現在開催中の「ZMP World 2021」において、ZMPは新たな需要に応え、様々なニーズを探るため、新モデル「デリロトラック」を追加する。現状はプロトタイプで、発売は未定(今年中に検討)。今後はまずマーケティングを行い、様々なニーズを取り込んで商品化に向かう考え。

従来の「デリロ」は宅配ボックスを搭載し、スマホアプリとの連携でロッカーを開け、ユーザーが商品等を取り出すことができる仕様だったが、「デリロトラック」は宅配ボックスではなくオープンな荷台を搭載していることが特徴。


「ZMP World 2021」の記者発表会で「デリロトラック」を紹介する株式会社ZMP 代表取締役社長 谷口 恒氏
自動配送ロボットは可搬重量の対応が少ないものが多く、ビール瓶ケースやビール樽、ドリンクサーバなど、重量が重いものを運ぶのには適さないロボットが多かった。ZMPはそこに着目、同社は人が乗れるモビリティ「ラクロ」の技術を応用し、重量物も運べる「デリロトラック」を開発した。

ビール瓶ケースなら、最大で4ケースまで積むことができる(3ケースを積むデモ風景)
軽トラックのような荷台が設置されていて、ビール瓶の入ったケースをそのまま積めるほか、山積みにする際にはベルトやロープで固定する機構を持つ。また、荷台の側面を倒してフラットにして大きな荷物も搭載することができる。

ZMPの谷口社長は「セキュリティ面を考慮するとロッカー式の宅配ロボットは必須だが、それとは別にオープンになんでも運べるロボットも必要。特に、人が運ぶことができない、または運びたくない重たい荷物の搬送をロボットが代替するという発想は必然だ」と語り、「荷台は様々な形状に応用できる。様々なカスタマイズが考えられるので市場のニーズを探っていきたい」と続けた。

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(神崎 洋治)