専門店に教わる「本格ジャークチキン」の作り方!おうちでパリッと焼き上げるコツをご紹介
スパイスたっぷり。ジャマイカの味「ジャークチキン」
カリブ海に囲まれた自然豊かな島国、ジャマイカ。ジャマイカ料理はナツメグ、ブラックペッパー、シナモンなどのスパイスや、ハーブをふんだんに使う独特なスパイシーさが特徴です。
そこで、本格的なジャークチキンの作り方を教わるべく、日本ではまだ数少ないジャマイカ料理レストラン、渋谷・道玄坂にある「GOODWOOD TERRACE(グッドウッドテラス)」へ伺いました。
教えてくれたのは店長の後藤 誠さん。グッドウッドテラスでは、本場のジャークチキンについてより深く知るために、お店のスタッフ全員でジャマイカに行くこともあるそうですよ。
外パリッ中ジューシー。絶品ジャークチキンの作り方
調理時間:30分(漬け込む時間を除く)
スパイスをふんだんに使うイメージのあるジャークチキン。グッドウッドテラスでは本場の味を再現しつつ、日本人も食べやすいジャークチキンを提供しています。
「ジャークチキンは、ジャマイカの屋台やレストランで日常的に食べられている気軽な料理です。日本で手に入る材料でも、手軽に作っていただけますよ」
材料(1人分)
・鶏もも肉…… 1枚(約250g)
〈シーズニング〉
・オールスパイス…… 大さじ4杯(約24g)
・タイム……大さじ1杯
・バジル……大さじ1杯
・ナツメグ……大さじ1杯
・ブラックペッパー……大さじ1杯
・塩……小さじ1杯
〈ペーストソース〉
・長ねぎ……1/4本
・にんにくペースト……大さじ1/2杯
・ケチャップ……大さじ2杯
・酢……大さじ1杯
ポイントとなる食材が長ねぎ。長ねぎを入れることでペーストソースにとろみがつき、肉との絡みがよくなります。また、風味が増しておいしいジャークチキンに焼き上がるそう。ミキサーにかけるので、ざく切りにしておきましょう。
作り方
1. シーズニングを作る
シーズニングの材料をミキサーにかけ、粉末状にします。
「ミキサーに入れる順番が大事です。砕けにくいオールスパイスは先に、粉末状のスパイスは風味が飛んでしまわないようにあとから入れてください」
オールスパイスは粉末のものよりも、実のままのものを使うのがおすすめ。実を粗く砕くことで、肉を焼いたときにいい感じに焦げ目がつくそうです。
2. ペーストソースを作る
ペーストソースの材料をミキサーにかけます。滑らかなペースト状になるまで、しっかりと混ぜます。
3. 鶏もも肉を漬ける
鶏もも肉の水分をキッチンペーパで拭き取り、シーズニングとペストソースが全体に馴染むようにしっかり揉み込みます。
「鶏もも肉の水分を拭き取るひと手間が大事。味の入りが良くなり、よりおいしく仕上がりますよ」
4. 冷蔵庫で寝かせる
シーズニング、ペーストソースにつけた鶏もも肉を、冷蔵庫で寝かせます。
「ジャークチキンをおいしく作るポイントは、しっかりとスパイスに漬け込むこと。できればひと晩は寝かせておくのがおすすめ」
5. 鶏もも肉を焼く
いよいよ、漬け込んだ鶏もも肉を焼きます。お店ではジャークパンを使って焼き上げられていますが、家庭でもフライパンと魚焼きグリルを使えば、パリッと香ばしく焼くことができるそうです。
「フライパンを弱火で熱して油を引き、身側から焼きます。弱火から中火で焦げないように蓋をして15分程度焼き、焼き色がついたら皮の面を焼きます。
余分な脂が出てきたら、キッチンペーパーで拭きとりましょう。そうすると、皮がパリッと焼き上がります。仕上げに皮面だけをグリルで焼いて完成です」
※ジャークパンとは、ドラム缶に炭火を敷き詰めたグリルのような調理器具。
日本の夏におすすめしたいジャークチキン
たっぷりのスパイスで漬け込まれたジャークチキン。スパイスと鶏肉が焼ける香ばしさは食欲をそそり、暑い季節のエネルギー補給にぴったりです。
教えていただいたレシピは、スパイシーなだけでなく日本人の口に合うように考えられているので、くせになるおいしさですよ。
また、グッドウッドテラスのオンラインショップでは、オールスパイス 、ナツメグ、シナモンなど数種類のスパイスとハーブを調合した、ジャークシーズニングソースが購入できます。食材を漬け込むだけで、ジャークチキン、ジャークポーク、ジャークシュリンプなど、本場の味を楽しむことができますよ。
今年の夏は、おうちで本格ジャマイカ料理にチャレンジ!
取材協力
店舗名:グッド ウッド テラス
電話番号:03-5728-7418
最寄駅:JR渋谷駅より徒歩7分京王電鉄井の頭線 神泉駅より徒歩5分
郵便番号:150-0043
住所:東京都渋谷区道玄坂2丁目19-3 ライオンズマンション道玄坂 103
市区町村:渋谷区
町域:道玄坂2丁目19-3 ライオンズマンション道玄坂 103
営業時間:ランチ 12:00~15:00ディナー 17:00~03 :00(ラストオーダー02:00)
定休日:年始のみ
取材・文・撮影/神山彩子