Microsoftが、ウェブブラウザ・Edgeの2021年4月分のアップデートで、子どもが安心してインターネットを閲覧できるように制限をかける「キッズモード」を搭載することを発表しました。

Introducing Microsoft Edge Kids Mode, a safer space for your child to discover the web | Windows Experience Blog

https://blogs.windows.com/windowsexperience/2021/04/15/introducing-microsoft-edge-kids-mode-a-safer-space-for-your-child-to-discover-the-web/

Microsoftが公開している、Edgeのキッズモードの紹介ムービーが以下。

Introducing Microsoft Edge Kids Mode - YouTube

Microsoftの調査によれば、アメリカで12歳以下の子どもを持つ親の58%が、子どもがデジタル製品やサービスを利用する時に直面する問題を懸念しているとのこと。Microsoftは「親としての一番の仕事は、子どもたちの身体的、精神的、感情的安全を守るためにできる限りのことをすることです」「親にとって、子どもがどんなウェブサイトを訪れていて、どんなコンテンツに触れているのかは悩みの種です」と述べ、特に新型コロナウイルスのパンデミックによって子どもたちがオンラインで過ごす時間が増えたことから、子どものインターネットの利用を管理することはますます難しくなっていると指摘しています

そこで、Microsoft Edgeにキッズモードが搭載されました。



キッズモードはプロフィールからクリック1つで簡単に設定可能。



デフォルトでトラッキング防止レベルが最も厳格なものとなっており、パーソナライズされた広告を最小限に抑え、成人向けのテキストや画像、動画がオンライン検索からブロックされるようになっているとのこと。



また、Bing検索にもセーフサーチが適用される上に、アクセスが許可されているサイトはおよそ70に制限されているそうです。もし子どもが許可されていないサイトにアクセスしようとすると、ブロックを告げるページが表示され、親から閲覧の許可を得るか別のページに移動するように促されます。



さらに、ブラウザテーマにはキッズモード専用のカラフルなものが用意されているほか、ディズニー公認のテーマも実装されており、「アナと雪の女王」「リトル・マーメイド」「ファインディング・ニモ」「カーズ」「トイ・ストーリー」「リメンバー・ミー」などのテーマが使用できるとのこと。



Microsoftによれば、キッズモードを設計する上で懸念したのが「子どもがキッズモードで制限がかかったEdgeをやめて、別のブラウザを開いてしまうこと」でした。カラフルでさまざまなキャラクターがブラウザ上に描かれる仕様や、ディズニー公認のブラウザテーマの搭載は、子どもにキッズモードで制限がかかったEdgeを使い続けさせるための工夫だそうです。

なお、2021年4月のアップデートではキッズモードに加えて、「パスワード漏えいの警告機能」「ブラウジング履歴検索の機能向上」「マルチメディア検索の機能向上」などもEdgeに実装されるとのことです。