「STAND BY ME ドラえもん2」

写真拡大 (全2枚)

「STAND BY ME ドラえもん2」
(C)Fujiko Pro/2020 STAND BY ME Doraemon 2 Film Partners

配給大手・東宝とIMAX Corporationが、邦画5作品に関する包括契約合意を発表。映画の配給、興行、プレミアムシアターというパートナーシップを軸に、さらなるシナジーを生み出すことを目指し、東宝配給の邦画5作品のIMAX版劇場同時公開を行うことになった。

本契約は、10月26日時点で週末興行成績1位(全国興行収入107億5000万円。その内、IMAX38スクリーンの興行収入は5億9000万円)となっている「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」、3DCGアニメーション「STAND BY ME ドラえもん2」(11月20日公開)を含んだもの。ハリウッド映画スタジオを除き、複数作品包括契約としては、IMAX最多となる。残りの3作品も、2021年のIMAX版同時公開に向け、順次発表される予定だ。

配給会社と興行会社との堅調な取り組みにより、日本はIMAXにとって重要なマーケットへと成長している。16年の「シン・ゴジラ」はIMAX興収約6億円。19年は「天気の子」が邦画作品IMAX興収の過去最高値となる約7億6000万円、「ボヘミアン・ラプソディ」がIMAX興収約14億円となったことで、IMAX年間興収が約62億円に。直近では「TENET テネット」が、初週4日間の劇場興収全体のうち、IMAXシアターの占める割合が27%という驚異的な記録を打ち立てた。

東宝の島谷能成社長は「2016年の『シン・ゴジラ』以来、信頼関係を深めてきたIMAXとのパートナーシップは、10月16日に公開した『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』によって、更に強固なものになったと確信しています。『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』や『STAND BY ME ドラえもん2』のように、邦画は日々進化し、IMAXシアターに相応しいクオリティを獲得するに至りました。この複数作品契約を通し、IMAXシアターでの感動を、また作品の新たな発見をお客様に提供できることを、大変喜ばしく思います」と語っている。

一方、IMAXの最高経営責任者リチャード・ゲルフォンド氏は「IMAXと東宝は、2014年に東宝グループにとって最初のIMAXシアターを導入して以来のパートナーです」と説明。「そして、この複数作品包括契約を通し、東宝経営陣と長年に亘る関係を深めていけることを光栄に思います。日本市場は、現在ハリウッド作品が軒並み公開延期となる中でも、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』にみられるような大ヒット邦画作品によって力強い回復を見せており、IMAXにとっても成功した市場に成長しています」とコメントを寄せている。