これからの学びの場で必須!ロジカルコミュニケーションの習得法
知識中心の教育から、自ら考え、社会に働きかける力が必要になり、教育の現場でもアクティブ・ラーニングの授業が取り入れられるようになった。アクティブ・ラーニングは「課題発見・解決に向けた主体的・協働的な学び」であり、2020年から義務教育で始まり、順次、大学まで導入されることが決まっている。
『一人で思う、二人で語る、みんなで考える 実践!ロジコミ・メソッド』(追手門学院大学成熟社会研究所編、岩波書店刊)では、情報整理、グループワーク、プレゼンなど、すぐに役立つアクティブ・ラーニングの技術を紹介する。
■これからの教育のカギ「アクティブラーニング」を身につける必須のステップ
アクティブ・ラーニングでは、話したいこと、わかってもらいたいこと、論理的に整理して筋道を立てて、相手が理解しやすいように伝えなければならない。そのために必要なのが、人に伝えるためのツールやコツを集めた「ロジコミ・メソッド(ロジカルコミュニケーション・メソッド)」だ。
ロジコミ・メソッドを身につけるにはどうしたらいいのか。本書ではその身に付け方をそれぞれ3ステップからなる3節で解説する。
1節では、グループワークを楽しみながら、やる気を上げていく。そのためのステップ1は、自分の中にあるものをしっかりと意識するためにひとりで思うこと。ステップ2では、ふたりで語ること。人はそれぞれ感じ方や考え方が違うので、ふたりで語れば、新たなアイデアが生まれる。ステップ3は、みんなで考える。それぞれ同じところを見つけたり、違うところを比べることで、グループワークを学ぶ。
2節では、世界を拡げることに焦点を当てる。ステップ1で世の中のまだ知らない情報を集める。そして、ステップ2で集めた情報を眺めること。集めた情報を整理し、思いついたことを書き出していく。その情報を見る角度を変えたり、並べ直してみる。そうすることで、新たな視点や見えてなかった世界を見つけることができ、全体像も見えてくる。ステップ3は、集めた情報の中から、自分を起点に考え、テーマのネタを見つける。
3節では、伝えて共鳴すること。ステップ1は、2節で生まれたテーマを人に伝えるときに理解してもらうために、わかる形にする。ステップ2は、伝える工夫を考える。相手は何を知りたがっているのかを考え、道筋、言葉選び、表現手段を選びながら、自分のアイデアを伝える。そして、ステップ3で、関係を創る。たくさんの意見が話し合いの中で、そもそもの目的を見失うこともある。初心に帰り、本来の目的に立ち戻る習慣をつけ、話し合いの中で目的に辿り着ければ、信頼関係も築ける。
ロジコミ・メソッドは、アクティブ・ラーニングだけでなく、就職活動や社会に出てからも様々な場面で使えるメソッドだ。本書から、その技術を学んでみてはどうだろう。
(T・N/新刊JP編集部)
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アクティブ・ラーニングでは、話したいこと、わかってもらいたいこと、論理的に整理して筋道を立てて、相手が理解しやすいように伝えなければならない。そのために必要なのが、人に伝えるためのツールやコツを集めた「ロジコミ・メソッド(ロジカルコミュニケーション・メソッド)」だ。
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1節では、グループワークを楽しみながら、やる気を上げていく。そのためのステップ1は、自分の中にあるものをしっかりと意識するためにひとりで思うこと。ステップ2では、ふたりで語ること。人はそれぞれ感じ方や考え方が違うので、ふたりで語れば、新たなアイデアが生まれる。ステップ3は、みんなで考える。それぞれ同じところを見つけたり、違うところを比べることで、グループワークを学ぶ。
2節では、世界を拡げることに焦点を当てる。ステップ1で世の中のまだ知らない情報を集める。そして、ステップ2で集めた情報を眺めること。集めた情報を整理し、思いついたことを書き出していく。その情報を見る角度を変えたり、並べ直してみる。そうすることで、新たな視点や見えてなかった世界を見つけることができ、全体像も見えてくる。ステップ3は、集めた情報の中から、自分を起点に考え、テーマのネタを見つける。
3節では、伝えて共鳴すること。ステップ1は、2節で生まれたテーマを人に伝えるときに理解してもらうために、わかる形にする。ステップ2は、伝える工夫を考える。相手は何を知りたがっているのかを考え、道筋、言葉選び、表現手段を選びながら、自分のアイデアを伝える。そして、ステップ3で、関係を創る。たくさんの意見が話し合いの中で、そもそもの目的を見失うこともある。初心に帰り、本来の目的に立ち戻る習慣をつけ、話し合いの中で目的に辿り着ければ、信頼関係も築ける。
ロジコミ・メソッドは、アクティブ・ラーニングだけでなく、就職活動や社会に出てからも様々な場面で使えるメソッドだ。本書から、その技術を学んでみてはどうだろう。
(T・N/新刊JP編集部)
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