くら寿司 台湾株式市場に上場 日系飲食企業で初

写真拡大

くら寿司の台湾法人・アジアくら寿司(西川健太郎董事長兼総経理)は17日、台湾証券市場「タイペイエクスチェンジ」に上場した。日系の飲食企業による台湾株式市場上場は初めて。くら寿司は昨年8月に米国法人が米国ナスダック市場に上場を果たしており2年連続の海外市場上場となった。

今回の上場は中国・東南アジアを含めたアジア地域への出店のための資金調達、および優秀な人材の確保などを狙いとしたもの。くら寿司の田中邦彦社長は「台湾に進出6年目で上場でき非常にうれしい。台湾で上場したことはアジアそして世界中にくら寿司を出店するために重要」とコメントした。

現在国内467店舗、海外55店舗を展開しており、30年に全世界1千店舗(国内600店舗)、売上げ3千億円(国内1千500億円、海外1千500億円)を目標としている。

同社は14年に台湾くら寿司を設立し台湾に進出した。19年にアジアくら寿司に社名を変更、現在は台湾全土に29店舗を展開している。19年度の売上げは約70億円。

台湾ではエリアよりも物件の広さや家賃など条件を重視した出店を進めたため、ドミナント出店は行わなかった。このためセントラルキッチン方式ではなく、店舗での調理で日本の店舗と同じクオリティーを実現した。

くら寿司 台湾株式市場に上場 日系飲食企業で初は食品新聞社で公開された投稿です。