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我々はドコモ口座を笑えるほど偉くない!

僕は「面倒」がこの世界の何よりも嫌いです。とにかく面倒が大嫌いで、今では「なんにもやりたくない、どこにも行きたくない、誰にも会いたくない」が口癖です。まぁもちろん野球見に行ったり、ゲームしたり、意中の人に会いに行ったりはするわけですが、「面倒」というものへの忌避感が僕をそういった厭世的な思考に走らせるのです。

仕事でも「面倒」に対するレーダーが敏感なため、「面倒」を誰よりも素早く察知して「断固反対する」という処世術を身に着けております。面倒な話にとにかく反対する。「その施策は当社のためになりません」「お客様は望まないでしょう」「このような懸念があります」などともっともらしいことを言いながら、良い・悪いではなく「面倒事には絶対反対」という一本筋が通った姿勢を貫いているわけです。その結果、何の成果も上がらず役立たずマンなわけですが…!

さて、昨今の僕が気になる「面倒」は口座の不正利用です。僕自身は今のところ被害者でもなければ、金融機関の人間もないので高見の見物というところですが、えらい「面倒」だなと思います。全部の口座を確認して?不正っぽい利用を見つけて?気づいてるんだか気づいてないんだかわからない本人を見つけて?賠償するんだかしないんだか処理して?で、根本的な対策としての複数段階・複数手法による認証を取り入れて?「自分の口座の金の変化も気づかないくらいの人」にそれをやらせる?

「うわ、めんどくさ!」
「無理無理無理無理」
「ツボに金貯めてた世代がまだ生きてるぞ」
「2兆あった気がする…とか言い出しそう」
「SMS認証どころか暗証番号すら高度過ぎる」
「二段階認証を本人だけが突破できないのである!」
「適当に流して問題ごと放置したい」
「ていうか、放置されてる口座の金は消せるのに」
「不正利用でむしろ口座が生き残るという矛盾」
「あー、めんどくさ」

絶対担当したくないなと思いました。ウチの父親も言っていました。「医者と食いもの屋と銀行はダメだぞ」「命と食い物と金は間違いが許されない」「間違っても人が死なないどうでもいい仕事に就きなさい」と。まったくその通りだなと思います。僕が貯めてる楽天スーパーポイントは楽天がいつでも勝手に消せるのでしょうが、僕のゆうちょ銀行の金をゆうちょ銀行が勝手に消すのはなかなか手間も多く、制度があるとは言っても抵抗感も強いでしょう。放置するのも消去するのも面倒です。まぁ、おかげさまで、小学生のときに作った通帳から「お年玉」にアクセスできたときには感動したりもしましたが…!

↓ゆうちょ銀行自体はネットバンキングでもいちいち謎の「お客様番号」を聞いてきて面倒なのに、口座振り替えは超ルーズという…!

まぁ、給食費払う用の財布とかだったりするわけだし!

利便性とセキュリティは裏表の関係ですね!



しかし、僕らはこうした「面倒」を笑うことはできません。実際問題、同じような「面倒」をこなせと言われたらできやしないのです。たとえば野球やサッカーの入場者数。アレはいまだに正しいのか間違っているのか誰にもよくわからないものです。なんとなーく、そのぐらいだろう、とは思いますが本当に正しいのかと問われたら誰も答えることができないでしょう。

昨今はコロナ禍もあって「人が集まったとき、誰がどこにいたのか」を追跡することは人を呼び寄せる側の責務とさえ言えます。しかし、ドコモ口座の不正利用を絶対許さないマン基準でやるならば、現状で追跡できている内容などザルもいいところ。本当の人数もわからなければ、本当の身元もわからず、「それを二段階認証で確かめる」ような手続きも取られていません。

宿では「ご予約のお名前」しか聞かれませんが、この宿泊客は本当にご予約のお客様当人なのかを確かめるような手続きに遭遇したことは一度もありません。野球場ではそもそもどこの誰なのかまったくわからないような人間が出入りしています。ファンクラブ会員とか電子チケットの所持者とか「なんとなーく」わかる人も多いでしょうが、紙のタダ券を持ち込んだ人とか本人の申告がなければ到底追い切れない人もいるでしょう。そして、そういう人が何人いるのかも正直よくわからない。

↓ちゃんと数える気がそもそもないということを隠そうともしていない球団も!

今季「4000人」「4000人」「4000人」「5000人」「5000人」と5度のキリ番を記録したオリックス!

キリ番は2回のみも、7日間で5回も「4998人」と申告したり、「4991人」と「4977人」を交互に申告してきたりする広島!(※下2桁が担当者の生まれ年説)

ドコモ口座絶対許さないマンがきたら、絶対許されなそう!


↓ていうか、J3ブラウブリッツ秋田ではワザとちゃんと数えないようにしていたことがバレました!


J3参入の2014年から2019年まで全試合で水増ししてましたという悪びれない表明!

「J3参入の2014年以後なんですわー」という白々しい報告!

ドコモ口座絶対許さないマンがきたら、チーム創設から全部調べ直させるところ!

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まぁ過去の埃を叩いても仕方のないことですが、昨今のチケット不正転売やら感染症拡大やら、ひいては大規模イベントを狙うテロといったものへの対策なども含めて、「誰が、どこに来ていたのか」を正しく把握することは未来のイベント業の責務とも言えるでしょう。「面倒」などと言ってはおれません。今ならば社会の後押しもあります。どこかに行くときに個人情報を提出することに真っ向から反対することが困難な状況のうちに、この課題をクリアしていくのは自分たちのためでもあります。

紙チケットを廃してクレジットカード決済による電子チケットへの一本化(紙チケットは希望者だけが有料記念品として買える)、マイナンバーカードを利用したカードタッチで登録データと顔を照合できる顔認証システム(すでにある/2021年から保険証として利用する)、それらのデータを提供することに同意したものだけが入場できるようにするという法改正を含む決め(安心のためにも有用なはず)。ピンチはチャンスと言いますが、コロナ禍の今ならばこういうガチガチの縛りにも同意できる気がします。

特にマイナンバーカードなどというのは、国がもともと持っているデータを複数種類の本人確認書類で裏付けたうえに、顔写真を登録して、居住地の役所で人間が目視で確認しているという非常に強固なセキュリティを備えた物理トークンです。あれをもらうときのクッッッッッソ面倒臭い手間こそが、すなわちセキュリティなのです。「マイナンバーカードでピッ」をできない人は全員入場拒否にしたらいいのです。面倒臭いことを除けば、それは全員にとってメリットがある行為です。

↓さすがにマイナンバーカードとセットでチケット転売するヤツはおらんのではないかな?

よしんばマイナンバーカードごと売ったとしても、当日胴体の上につけている顔が違うのでハネられるでしょうが!

こういうのをカジュアルに利用できるようにしたらイイと思います!



タダ券だろうが何だろうが全部電子チケットでリスト化し、入場時には全員にピッをやらせる。これだけで「チケットを持っていた総数」「チケットを有料で買った総数」「実際に入場した人数」「それが誰で、登録情報と食い違っているのは誰か」が全部追える。国もそうした「新しい社会」づくりに本腰を入れるべく、「カードを作ってキャッシュレス決済したら5000円あげる!」とまで言っているのです。4人家族なら2万円ももらえるのです。実感から言っても、あの面倒な作業も「5000円くれるならやってやってもいい」と思います。

僕には「いつ、どこに行った、誰であるのか」を隠す理由はひとつもありません。自分から言いふらしはしませんが、自分のやりたいことをするときにそれが必要なら申告することはやぶさかではないです。みなさんもそうだろうと思うのです。隠す理由など何もないはずです。むしろ歩いているときに胴体の上についている顔のほうをよっぽど隠したいくらいで。

「面倒」は敵であり、味方でもある。

何かをやるためには面倒は厄介な敵ですが、何かをやらせないためには面倒ほど頼れる味方はいません。僕が面倒な仕事を避けるように、犯罪者だって面倒がないところから手をつけるのです。リバースプルートフォース攻撃だか何だかしりませんが、口座番号を何億通りも機械に入力させることはできても、胴体の上についている顔を何億個も取り替えることは面倒でできないのです。1回やるだけで手間も時間も掛かります。

そういう意味ではかつての銀行などというのは「指定された支店に、物理トークンと物理ウォレットを持って時間内に行く」という面倒があったことそのものがセキュリティだったんだなと今さらですが思います。面倒とは実は安心だった。安心は裏返せば面倒である。今こうしたご時世だからこそ、「面倒」を積極的に取り入れる必要があると思います!

↓競馬でさえ(競馬だからか)顔認証の導入を視野に入れている昨今、どこでも顔認証したっていいと思います!

本当に誰からも隠したいのは胴体の上についている顔と、胴体の下についているアレくらいでは?

「アレ認証」はイヤですが「顔認証」なら許します!


「マイナンバーカード持ってる人だけGoTo」とかやってくれても僕はOKです!