マスクを着用してレッドカーペット
 - Franco Origlia / Getty Images

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 現地時間2日、第77回ベネチア国際映画祭がイタリアで開幕した。今年は審査委員長をオスカー女優のケイト・ブランシェットが務め、コンペティション部門に日本からは黒沢清監督の『スパイの妻』(10月16日公開)が出品されている。

 世界三大映画祭の一つに数えられ、毎年イタリア北部にあるベネチアのリド島で開催されている同映画祭。新型コロナウイルスの影響を受けて世界中で映画祭が中止されるなか、感染症対策をしながらの開催という選択を行なった。

 2日には開幕式がメイン会場の Sala Grande にて行われた。映画祭の公式Twitterに投稿された写真では、座席の間隔が確保され、出席者はマスクをしている様子が確認できる。開幕式で審査委員長のケイト・ブランシェットは「私たちはここにいます。実現できたのです。みなさんとここに集まっていることが何かの奇跡のように思います」とコメントしたと公式Twitterは伝えている。

 映画祭は現地時間12日まで開催される。昨年の映画祭ではDCコミックスに登場する悪役・ジョーカーにホアキン・フェニックスがふんしたトッド・フィリップス監督の映画『ジョーカー』が最高賞にあたる金獅子賞を獲得した。同作はベネチアでプレミア上映され、その後、世界を席巻した。(編集部・海江田宗)