兵庫→滋賀は「県を」またぐ移動じゃない? まるで一休さんな「とんちマップ」が面白い
2020年7月22日、新型コロナウイルス対策の「Go To トラベル」キャンペーンが始まった。その対象から東京都が除外されたことによる旅行キャンセル料などが、いま問題となっているようだ。
政府お墨付きの「Go To トラベル」キャンペーンを利用して、さあ夏休みに出かけようと、準備に余念のない人は多いだろう。
一方、コロナ禍が続く中で、ずいぶん長期間、「県をまたぐ移動」は自粛するようにと求められてきた。第二波の恐れが叫ばれる中で、いきなり「Go To トラベル」と言われても......と戸惑っている人も、やはりいるはずだ。
新型コロナウイルス再拡大を心配しながら、望ましい「県をまたぐ移動」とはどういうものだろう?
そんな中、こんなツイートが注目を集めている。
1個目: 県をまたぐ移動
— たかな (@TaKaNa_211) July 15, 2020
2個目: 県をまたがない移動
3個目: 県はまたがない移動 pic.twitter.com/5gEh4w90yP
このツイートは7月15日に投稿され、11万件を超える「いいね」が付けられ、今も拡散中だ(数字は21日現在)。投稿者は、たかな(@TaKaNa_211)さんである。
ツイートには、3つのマップが紹介されている。
「1個目: 県をまたぐ移動
2個目: 県をまたがない移動
3個目: 県はまたがない移動」
微妙に助詞が変わっているが、それぞれどういう意味なのだろう? Jタウンネット編集部は、投稿者・たかなさんに聞いてみた。
「県はまたがない移動」とは...? たかな(@TaKaNa_211)さんのツイートより
「一休さんかな」
「県をまたぐ」「県をまたがない」「県はまたがない」と題された3つのマップ。それぞれの意味を、改めて整理していこう。
まず1個目の「県をまたぐ移動」のマップ。これは、広島県をまたいで、岡山県から山口県に移動する場合を示しているようだ。文字通り、県をまたいでいる例だ。こういう移動は自粛した方がいいのだろうか。
たかな(@TaKaNa_211)さんのツイートより
2個目の「県をまたがない移動」のマップは、瀬戸内海をまたいで、岡山県から香川県に移動する場合のようだ。確かに、県をまたいではいない。たんに県境を越える移動は、アウトじゃないか、という突っ込みもあるが......。いちいち細かい反応は、野暮かもしれない。
たかな(@TaKaNa_211)さんのツイートより
3個目の「県はまたがない移動」のマップは、大阪府と京都府をまたいで、兵庫県から滋賀県に移動する場合だ。3つの地域を移動しているが、確かに県「は」またいでいない。
たかな(@TaKaNa_211)さんのツイートより
これにツイッターでは、こんな声が寄せられている。
「府府っ、ってなった」
「あー、ニ歩(府)ですねー」
「一休さんかな」
一連のマップを制作した意図について、投稿者・たかなさんはこう語った。
「『県』を『またぐ』移動と言われると、『県以外』をまたいだり、隣の県なら『またぐ』には入らず、これには当てはまらなかったりして、という軽い言葉遊びとして発信しました。
僕としてはこんな屁理屈を考えず、おとなしく自分の地域で過ごしたり観光すればいいと思っています。揚げ足をとるわけではありませんし、他県に喧嘩を売るつもりもないです」
あくまでも洒落で考えたマップなので、あまり真剣に細かい反応をされてもなぁといった様子だ。
今後もコロナ禍が続くかもしれない。実際の旅行に出かけるかどうかはともかく、頭の中で遊びながら旅行するのも意外に楽しいし、まさに投稿者が言うように「自分の地域で過ごしたり観光すればいい」のではないか。